コスタ・メサにも行きました。そうとうのんびりやらせてもらったのですが、最後に"AA"組と"YY"組でやったダブルス辺りは、ふらふらしながらも運動量は増えてまあまあ良かったかも。

その後のリーグは、弱いことで有名なチームが相手だったので、こちらもフォーメーションを変えて、女性陣にスパイクを打たせるべく私の華麗なトス回しを披露してしまいました。もっとも、それでは勝てないということがわかってしまったので、3セットとも途中から本来のポジションに切り替えてどれも逆転勝利。ちょっと失礼かもしれないが。

私は上半身の柔軟性が大きく失われていることに気がついて驚愕。

着いた

Berlinは遠かった...Frankfurtでアメリカ行きの便に乗る前のセキュリティチェックはかなりきびしめ。金属探知機に反応しなくても、靴を脱がされてもう一度X線検査機に通しなおしたり。

Frankfurtからの便で通路を挟んだ反対側に座っていた人と、Super Shuttleでも一緒になった。かなり近所に住んでいる人だったのでちょっとびっくり。

ESUG (5日目)

Avi BryantによるSeasideの話。とても上手にまとまっていた。

Backボタン問題を例に、コントロールフローの話。"continuation"という言葉を使わずに状態の保存の便利さを言う。分離されたコンポーネント。素直な制御フローのプログラム。#isolate:。box officeでPOSアプリケーションを書いて、同じようなコードをたくさん書いているのを見たのがきっかけ。Wikiっぽい感じで、今見ているページのCSSを編集できる機能がある。かっこいい。

Marcusによる、ドイツ語でのSqueak e.V.紹介と、MarkusによるFibonacci計算の例。きれい。

StephaneのBot Inc.の紹介。あと、以前にも一度Stephaneが紹介していたけど、Suzzanne Guyaderという引退した美術の先生が作った"Squeak Art"の紹介。OMG! うつくしかっこよすぎ(http://p7app.geneve.ch:8090/squeak/6)。

MichaelによるSqueakFestの報告、といいながらいろんなことの紹介。シカゴで、コンピュータの前で突っ伏して寝ている人の写真も出てきたりしていたな。

Julien。なぜこのタイミングで車の運転の例を実演するのだ?ODECoも見せていたのだが、"Centrifugal"で何をして良いのか知らなかったので、横から出て行って助けてしまいました。

Bela-Andreas Bargel。ドイツ語での発表で、学校での経験を見せているようなのだが、なんだかどうしても子供の描いた絵を出して回す、ということを違う絵で何度も何度も繰り返すだけでなかなか話が進んでいないような気がする。

というわけで、ついに私の出番。Apple Hillとほぼ同じ毛玉のデモをして、世界聴診器のデモを5分くらいやって、日本のSqueak事情という話を5分くらいして終わり。あ、最初にDVDの宣伝をしたんだった。「僕は謙虚な日本人だからこんなことは言わないけど、もしStephaneだったらこういうね。"もしあなたがSmalltalkerで、まだこのDVDを見たことがないとしたら...Shame on you!"」とか言って。

盛り上がったようであるので良かった良かった。はやく新しいバージョンで使えるものを作りたいものである(あーあ)。

5時頃電車に乗って、Berlinまで。Berlin Plaza Hotelは先週泊まったところとほぼ同じような料金だったけど、こっちはまともなホテルだった。空港へのバス停も近いし。Andreasは、空港から2分のホテルというのがあって、朝早いフライトを使うときはそこに泊るのが良いと言っていたが。

夜はホテルのレストランで、ソーセージ入りのスープを食べ、肉塊ときのこといんげんをたんまりと食べた。結構美味。高かったけど最後だし。

ヨーロッパ人の生態が観察できて、いろんな人とたくさん話せて、あちこち観光もできて(あっ!)、発表もだいたいうまく行って、だいぶん楽しかった。疲れてきて、話すのが面倒になって、疎外感を味わい始める直前での脱出だし。

European Smalltalk Users Group Conference (4日目)

Kapitalとか、Die BahnのRUT-Kとかの話があったが、聞く気合なし。ビジネストラックということでいろいろなサクセスストーリーをやっていたが、あんまりそういうのりではないので。

毛玉を3.8で動くようにして、「行ごとの並列化」もできたのが今日の成果ではある。

夜はちょっと市内のガイドツアーがあって、お城で立食パーティー。

その後、Avi, Daniel, Adrian, Lukas達とIrish Pubに言ったことも一応書いておこう。

ESUG (3日目)

朝いちもなにかが行われていたらしいが、つまらなそうなので男の子部屋で仕事。John McIntoshのGCに関する発表。一般的なGCの分類と、VWやVAやSqueakがどのようにGCをするか、そしていろいろなアプリケーションでのパラメータチューニングなど。

院生になって最初に柴山先生の授業で発表したのがGCの分類に関する紹介だったりしたので、よく記憶に残っている。暑い夏で、夏休み前の最後の授業で、ちょっとスライドを用意しすぎて押し気味になって、先生も含めみんなが「さっさと終われよな」という感じでうんざりした空気が流れたことを覚えているな。

Smalltalk/Xのオブジェクト生成は3命令くらいだそうだ。Squeakも速いけど、1000命令くらいはかかる。

毛玉に気をとられていたので、基本的には眺めるだけ。

Typewize(typewize.org)というシステムの紹介。固定幅の画面を仮定し、グリッド単位で何を表示するかのデータをHTTPサーバーからもらってきて、それをレンダリングする。簡単なGUIで、keyboardから簡単に操作できて、ネットワークバンド幅が限られていて、簡単に構築できるようなアプリケーションに向いている、との主張。

午後からは電車に乗って近くの面白いところを見る視察の旅に(観光じゃないよ)。Ferropolisという鉄道博物館に行き、歴史が取り残したとんでもない異形の列車たちを見る。Mig-17のエンジンを積んで、雪を溶かしながら進むやつとか(推進力がありすぎて、それをとめるために2台の貨車をつないでブレーキにしている)、キャタピラつきで横に動くやつとか。70000アンペアの電流を流してレールを溶接しちゃうやつとか、超高温の水だけを積んで、火を使わずに400kmくらい走れるやつとか。みんな何十年か前に作られた年代物である。おっちゃんがドイツ語と英語で説明してくれるのだが、この英語がものすごくて面白かった。それぞれの鉄の塊についてドイツ語で説明した後、"In English, ..."と言ってちょっと躊躇してから大声でむちゃくちゃな英語で説明する。こういうのを聞くのはとっても楽しいので、彼が英語文脈の中で"みく、じーぷつぇーん"とか言ったりするのを、「Ah, Mig Seventeen!?」とかつないであげたりしていたらすごく気に入られてしまったようで、集団が別の機械の前に移動して、説明を英語モードに切り替えようとするたびに、"My Friend!"とかいって僕を探してから話してくれるようになったりした。恐るべきおじさんキラー発動。

Ferropolisには、1940年代から80年代にかけて東で作られたに巨大な(巨大です)石炭発掘機が何台か陳列されている。同じ機能を果たすのにさまざまな形のものがあり、美的なものを一切目指さずに「力」というものだけを体現した機械たちに、逆にカンブリア期の生物に対するような憧れを覚える。

それはともかく、今日もいろんなヨーロッパのSmalltalkerと話したな。普段はあまり意識しないが、Squeakを仕事にできている人はそんなにたくさんいないわけで、やっぱりかなりラッキーな立場にいることを実感。

Koethener Zeitungというローカル新聞に、"Am Freitag ist Lehrertag" (金曜日はTeacher's Day)とかいう見出しで、ESUGのTeacher's Dayの記事が載っていました。そこには世界からESUGに参加者が集まっているというような見出しのついた写真が載っていたのですが、「世界」を表現するときに唯一のアジア人参加者である僕の絵を使いたかったようで、新聞にばっちり顔が載ってしまいました。

ESUG (2日目)

一応人よりは早起き。会場まで歩いていく。今日の講演は昨日のよりはnon-technical orientedである。

Alan KnightのGlorpの説明。デモは、いろいろフロントエンドを作ってパッケージリストのデータベースを除いたりするところを見せていた。

次は、AidaとSeasideの比較。「比較」といっても本当の比較の話は最後にちょっと出ただけだけど。SwazooがWeb Serverで、組み合わせて使うということを知らなかったのでひとつ賢くなったかも。embedded tag方式とProgramming方式という分類もまあわかりやすくてよい。それにしても、聴衆に「わが道を行く」人が2人くらいいるとだいぶん、発表の流れが滞ったりはするよな。比較の表もメモは取ったが秘密。

暗号。発表もSmalltalkで作ったツールを使い、画面のbitsを暗号化して、グラフィカルな変更をすることによってそれぞれの暗号化方式の特徴を見せたりするのが良かった。分類もわかりやすかったし。MistyってAESのファイナリストまではいかなかったんだけ?Clausから、最近はXMLを暗号化して送ることが多いけど、その場合最初の数文字はいつも同じだったりするので、とかいう話が出て面白かった。あとで発表者に質問したら、すべてSmalltalkで書いてあって、Cのバージョンよりは20-60倍遅いけど、それでも20MB/secとかで暗号化できるのでまあ許せる、とか。配列のアクセスと32bit integerの演算は遅いので致し方なし。

LSW Smalltalkの発表。そういうシステムがあることはわかったが、発表のスタイルには問題あり。作ったツールが動いているところの静止画面をキャプチャして、それをPowerpointに張り込んで延々止った絵を説明している。デモしろよ。疲れたので、あるということだけ理解して毛玉の内職。

Smalltalk/Xの紹介。さすが。stcの出したコードを見ると、Gambitをいじっていたころを思い出すな。

Abstract Interpretation。テクニカルな意味では目新しさはないが、それでもプログラム解析を楽しくやる、という話で楽しく聞く。

Microlingua。Smalltalkを元に、気に入らないところを直した言語を作ろうとしている。exact numberとinexact numberの表示方法や演算を変えたりするのはありかも。".."で並列実行、というのはきっとはやらないとは思うが。

Windows CE上のSmalltalkについて。がっかりしたのであまり書くことはない。

発表はこれで終わり。 Innovation Awardとかいうよくわからない賞を決める、ということで7人の候補者がデモをするのだが...みんな、デモの仕方を考えたほうが良いぞ、少しは!

StephaneのSqueak紹介セッションというところを見ていたが、なんだか4年もののAlanの古いデモを見ているようではあった。それでも、WaveEditorのつかいかたのところで突然Danに振ってDanがやって見せたりするところは面白かった。多言語化も進んでいる、というところで阿部さん作のCJK文字が出ている3つのワークスペースの絵が出てきて、「いったいそれぞれが何語なのか教えてよ」と聞かれたりしたな。「簡体中国語と、韓国語。最後のは良くわからないけど、たぶん日本語だと思う」といって受けを狙ったのだが、半分くらいの人しか笑わない。後で何人かの人と話をしたときに「中国から来たの?」とか聞かれたりしたので、そういう理由もあったらしいぞ。おそるべし、ヨーロッパ人。

Stephaneはとにかくエネルギーあるよな。「何人かのCrazy Guysが作ったNetMorphというシステムがあって」、とかいって受けをとっていたので、「あの人たちは普通の人ですよ、Stephaneに比べれば」と言っておきましたよ。

夜は、大学教員でもある(?のかな?)Jazz Pianistとが演奏しているところで酒を飲みながら歓談。

Clausに、Smalltalk/Xの輸入の話と絵の話をしたのですが、ちょっと噛み合いませんでした。SIXXとSoapOperaの話もしたのですが、梅澤さんが言外に匂わせていた「勝手に使っているんだから菓子折りくらいよこせよ、こら」というニュアンスは上手に伝えられず「よろしくといっていた」というところで終わってしまいました。すみません。

僕はやっぱりゆっくりしゃべる(おかしな間がある)ので、ある種の話し方を好む人は、がんがん「割り込んで」まぜっかえして冗談を入れてきたりする。これをやられるとやっぱりつらいんだよな。今日はお酒も入っていたので、「まぜっかえされると困るんだからやめてよ」とか言いながら楽しく熱くもりあがる。

話題に出てきたので、関連するAlanの言葉の引用をすると、「なんでいったいあったこともないAlan Kayという人の話にいつもなるんだ?」というようなことをいう学生さんがいたり。その後の話の中で「毎日のように会っている」ということが伝わったようだけど。まあどうでも。

そういえば、Alanに「Koethenというのは小さくて静かで良い街のようだ」というメールを送ったら、Koethenにあるオルガンの薀蓄がたっぷりと返ってきました。畏るべし。