自由自在Squeakプログラミング
梅澤さんによる「自由自在Squeakプログラミング(isbn:4883732037)」が届いていました。どうもありがとうございます。
とても丁寧な内容ですよね。まじめに書いてあることを追っていくタイプの人には特に向いているかも。
OOPSLA水曜日
朝は、Steve McConnell(Code Completeの中の人)のキーノート。みんな開発プロセス好きだよな。
私は学部生のころは何にも知らなかったがためになんでもわかっていたので、コンピュータのことを勉強し始めた最初のころ「デザインしてから開発するのです」ということをむやみと強調した本を読んだときに、「そんなこと言ったってデザインしきれるわけないじゃん」と今の空気なら当たり前の意見をちゃんと持てていたのですが、その後当たり前のことをいろいろな言い方でいう人々の発言を知っていくと、自分の直観力が当てにならなくなってきて、今ではすっかりつまらない人になってしまっているわけです。
まあそれはともかく、開発も中庸の徳で、「自分でやっていることをわかってやれ」ということですね。彼の造語の「satisficing」というのも結構面白い概念。
この話は1ページぐらいのノートをとりましたが、中身は秘密です(ということはないですが写すのが面倒なので)。
お昼は、歴史家のJohn MaxwellがTed Kaehlerにインタビューをしたい、という場に紛れ込ませてもらいました。散らし寿司といいながらレタスや大根の千切りが乗ってきたりする日本食レストランで2時間くらい話したり。Tedだけが知っている歴史というものもたくさんある。
ひとつ面白かったのは、なんだか歴史上とっても重要なものであったかのように言われている(?)例の「burn the disk pack」ミーティングだが、話を聞いていると実際にはそんなに決定的ななにかであったわけではない模様。Alanもその後3年ほどはPARCにいて、教育系の話を一緒にやっていたわけですので。
Kimが言っていたことのひとつに、Appleでは新製品が出る、というともう社員もみんなほしがるような製品なので社員みんながわくわくするような雰囲気があって良かったが、HPでは新しいPCが出る、といってもだれもなんとも思っていないところががっかりするところである、という話があった。Tedにも聞いてみたが、Mac II(だったかな?)は一時Appleが世界最大のユーザーだったりしたとか、AppleTalkのケーブルは社員が会社のコンピュータ同士をつなぐのに大量に確保してしまったため、工場をしばらく走らせてもぜんぜん売れるものが市場に出なかったとか、面白いことが起こっていたようです。
夕方まだ会議が続いている中、会場を離れてLAに向かいました。離れる間際に高田さんと偶然会えたのですが、なぜ高田さんが会議中に会場を離れようとしていたのかは、秘密にしておきましょう。
YVRのラウンジは、有線のイーサネットケーブルがふらふらしていて、無料でつなげられる。いまどき珍しいような。きれいなラウンジでした。
OOPSLA
キーノートスピーチはMicrosoft ResearchのRichard Rashid。最初は少し面白かったものの、途中からはかなりがっかり系。プロダクトのデモを最初のキーノートでやってどうする。結局自分がやっている話ではなくて、研究所のメンバーのやっていることの紹介だからいかんのだよな。
RashidはAltoでプログラムを書いていたことがあるとか。Alto Trekというのはその文脈だったようである。SkyServerとか、TerraServerとかSkyQueryとかIOVA.NETの話とか。3Dfxや94年のCOMDEXのビデオなどは面白かったけどね。
それでも天下に名だたるMicrosoft Researchなわけだけどな。
高田さんとKimとIanと一緒にお昼ご飯を食べた後、GCのセッションを覗く。inheritanceのセッションはNathanaelの発表もあったが、それ以外のやつも面白かったな。
韓国からのKim SeungBum君とも会い、Robert Hirschfeldとも会い、やっていることの一部を見せびらかす。Robertの質問は面白い。
Wardの話はまあまあ面白かったが、ちょっと逸話的過ぎるよな。みんな開発プロセスの話が好きだな。きっと重要なのだろう。
夕方からは、AlanのTuring Award Lectureで、最前列に陣取ってJohn Vlissidesの横で聞く。登場するはずだった毛玉のデモは出なかったが、例題を見せる前の哲学の話がぎっしりと凝縮されていたし、OOPSLAの聴衆にもぴったりマッチしていたのが良かった。正直言って、今まで聞いたAlanの話の中でも一番感動したよ。
BOFはいまいちしょぼい面もあったが、まああんなものか。