すごい

なんとなく、人生の中でも一度くらいしかないイベントだったのでしょうね。授賞式は、最初の能から興味深いものでした。定例的な挨拶はまあよいんですが、受賞者の人となりの紹介はかわいかったですね。舞台慣れしたAlanの受賞の言葉も感動的でした。上林先生、Dave Evansへの追悼、Bonnieへの謝辞、そしてBonnieの反応もかわいらしかったし、Kimにもしっかりと感謝が述べられていました。その後の子供の合唱、チャイコフスキーなどなどの出し物も良いものでした。Alfred George Knudsen Jr.の家族は、経歴が間違っているとちょっと気にしていましたがね。

私はなぜか偽家族扱いしてもらっているので、最後は舞台上に上がって挨拶してみたり。都合の良いときだけ外国からの客になる、という立場を利用しています。

晩餐会(つまり、れんちゃんだったわけです)は面白かった。なにしろ長渕剛志穂美悦子と来ていましたから。最初に「サインもらうぞ」と思って近づいたものの、そのときはぎりぎりでひよってしまって知らん振りして通り過ぎてしまいました。次もう一度心を決めて立ち上がって、挨拶して、「これからもがんばってください」という心にもないことを言いつつ(うそうそ。最近まったく聞いてないけど)、名前入りのサインをもらってしまいました。

また、Alanがちょっと会話のグループにはさまれてちょっと一人になっていたときに応援しに行ったのですが、さりげなく仕事をもらってしまったような気もします。

最初乾杯の音頭のところは起立して話を聞いているわけですが、John McCarthyは立っているのが負担になるようでちょっとつらそうでした。逐次通訳だから2倍の長さで終わりそうで終わらず、ひやひやしてしまいましたよ。

その後くだけた雰囲気になったところで、Alan高円宮久子さんと話しているところに高田さんも含めて紹介してもらって、しっかりサッカー論議などをしてみたりしました。衒いのない人ではありました。昨日も出てきたSydney BrennerとAlanが話しているところにも混ぜてもらいました。Sydney Brennerはスピーチも面白くやってましたが、まあ面白い老人です(とノーベル賞受賞者を捕まえて言ってみたり)。

偽悪のころの私とはもう違って、転向後の私はこういうものをエンジョイしてしまっています。それもまた人生かな、と一応言っておこう。

晩餐会

高円宮久子さんもいらっしゃっての晩餐会。「私の選んだ人」だけに立派な人に見えた。Alanはかなり話したようだが、イギリスに長くいたようでイギリス英語を話すし、イギリス的なところがすごくあると言っていた。

私のほうは、グラスを割ってしまったり、市長に挨拶したり。

Sydney Brenner, John McCarthy

京都賞20周年記念フォーラムということで、昔の受賞者の中から分子生物学者のSydney Brennerと計算機科学のJohn McCarthyの講演。Brennerの話はAlanの話とかぶったりするところが多かったが、Alanのほうにはコンピュータと生物学と両方ともよく知っている、という自負があるようではあった。

John McCarthyはYapというDVI viewerを使って発表するという斬新な(?)スタイルの発表で、70年の時点で将来のWeb的なものを予測して書いた"Model World of the Future"という論文に、2000年や2004年時点で注釈をつけてそれを説明する、というのが大きな部分だった。例によって、「こんなこともできていない、あんなこともできていない」と ちょっと恥ずかしく苦笑いさせられてしまう話。

その後Sunshine Cafeで横田さんの武勇伝を聞き、夕方のイベントまでの間に書き物。

ミーティング

京大やNICTの人と次々にミーティング。NICTの人は「エヌ・アイ・シー・ティー」と言ったり「肉と(違う)」と言ったりするが、どこかで「ニクトとは呼ばないでくれ」と言われたような気がするのは気のせいだったのかなあ。

諸般の事情で、芝蘭会館の受付の人に「あ!」と驚かれてしまったのは秘密です。

おいしいお昼を立食パーティーで頂き、早めに引けてしまいました。

堀川高校

2日間の雌伏の時を経て、イベントであった。今日は堀川高校で先生向けのワークショップと子供向けワークショップの並列セッションという筋立てだった。僕は先生向けのほうにAlanとKimと参加していたわけである。教育委員会の永井さんもSqueakを使ったプレゼンで勝負していたし、吉正君も「生きる力」とか言わなければなかなか筋の通った発表だったと思う。上野山君は今後の予定の話だったので、今後に期待。田口壮に思っているほど似ていなかった藤岡君は例題ベースの発表という僕が通常気に入ることの多いスタイルだったこともあり、また高校の話なのでこちらも面白かったかな。

高校の話が出たところで、Alanがちょっと「燃え出して」、ディスカッションに割り当てられていた時間を使って、彼が溜め込んでいるプロジェクトの中から高校生中学生で使えそうな話を集めてデモを15分ほどし始めた。その中には毛玉で作ったやつが5つくらいあったわけである。毛玉の良い使い道のひとつ。

ディスカッションの時間を設けても先生方に質問をしてもらえるようにするのは大変なわけでまあ良かったかな。山宮さんが質問してくださったので形になったし、「開発者側にもっとフィードバックをしてくれ」という正しい意見を言ってくれたのも良かったですね。

HP-Squeakersの方が多数参加していました。遠路はるばるありがとうございます。阿部さんがしきっていた(のかな?)子供向けワークショップも、最後に見に行くと盛り上がっていましたね。吉正君は、俺の目から見ると英語を使うべき場面と日本語を使うべき場面の感覚は違うようではあるな。ちなみに、あういうシチュエーションでは"Thank you"よりは"Thank you very much"または"Thank you so much"まで言った方がしっくりはくるかも(京都の「ありがとう」のバリエーションだったのかな)。

お昼をスローフードでエンジョイし、Bonnieのプレゼント買いにちょっと付き合った後、彼女たちの気に入りそうなねたということを考え、地元でそういうことに詳しい人のお勧めもあって生け花の展覧会に連れて行ってみた。未生流という流派で、京都周辺の生徒さんが集って作品を展示している展覧会である。これは(僕にとっても)面白いものだった。花々と着物姿の女性たちとが作り出していた空間には、実体物として感じ取れるようになるための閾値を超えた「華やかさ」が満ちていて、無粋な私でも空間を楽しみたくなるような雰囲気になっていたわけである。エルチ・カーゴではないが、「これが文化というものなのね」てな感じ。

菊の展覧会に行ったりすると「圧倒的な菊」という感じで、埋め尽くしたようなもので迫ってくるわけだが、この展覧会のものはそうではなくて、すっきりと伸びたという風情を持ったものが多いのかな。

恐るべきことに、日本で免許を6年前にとって以来実質上はじめて車を運転してしまいました。右に曲がったり左に曲がったり。というのはともかく、わかっていてもワイパーを動かしたり、右手のところにあるはずのギアを空振りしたり。難しい。けど無事です。