Jerome Bruner
むちゃくちゃ出遅れてますが、ブルーナーの本を注文しました。id:propellaな山宮さんと阿部さんのテーマではありませんが、個体発生は系統発生を模倣する、ということにしておいて、ピアジェを眺めた後ブルーナーを読んでみる、ということにしています。
ブルーナーの本は「教育の過程」と「可能世界の心理」なのですが、もう一冊最近Alanがちょっと読んでいるAlison Gopnikという人の「0歳児の「脳力」はここまで伸びる」というものも一緒に注文しました。英語で読んだほうが良い、という説もあるのかもしれませんが、翻訳による情報の劣化度と、僕のほうに教育系の専門用語の知識とのバランスが難しいところです。
Jerryのmiddle nameはSeymourなのですね。面白い偶然。
僕は会ったことは(まだ)ありませんが、Alan曰く「Einsteinレベル」という人で、89歳にしてどんなことに関しても話ができるということだそうです。「俺より25年分多く本読んでるんだよ」と言っていましたが。火曜日が楽しみです。
Jerome BrunerとAlan Kayに関しては、このドキュメンタリーも是非参考にしてください。ほとんどただ同然でプロフェッショナル・クオリティーのドキュメンタリーフィルムがDVDとして購入できます。
Jean Piaget
Piagetの本は、ジャン・ピアジェ、ベルベル・イネルデ著の「新しい児童心理学 (文庫クセジュ 461)」というものです。原著は1966年の"La Psychologie de L'Enfant"だそうです。
鳥と鳥の巣
最近ちょっとだけPiagetの本なぞを紐解いています。子どもが発達段階に応じてどう学ぶか、という話なのですが、平たく言ってしまえば「物を組み合わせるとどうなるか」という戦略のようなものを学ぶようになるのはいつか、というような話ですね。
Piagetの本では変換の合成ということで群論を持ち出して説明していますが、中学時代の理科の教科書に載っていたような気のする例としてはこんなやつがありました。一方が開いた檻の中に動物を入れて、ふさがっているほうの外側にえさを置いたとき、一度はえさから遠ざかって開いているところから外に出るだけの知恵は鶏にはないわけです。
こちらはPiagetの本に書いてあることではありませんが、鳥が巣を作って、それを完成させてえさをとりに行っている間に巣を壊すと、戻ってきた鳥はえさを持っていたことを忘れて巣を作り直すそうです。それで、巣を作り直すともう一度えさをとりに行くわけですが、その間にまた巣を壊すとまたやりなおします。このサイクルは100回でも繰り返せるそうです。要は現在の状況というパターンから次に何をすべきかを求める、という深さ1のパターンマッチングしかできないわけです。
人間も小さいときはこのような感じですが、だんだん成長していきます。
が子どもの成長はそんなに速いわけでもなくて、例えばAlanいわく、Logoでいろいろな機能を教えるとき、9歳、10歳くらいの子どもでも2時間半くらい学べば、300くらいの機能の一つを使えば解けるような問題を与えると、多くの子が応えられるようになりますが、もしその問題が二つの機能を組み合わせて行わないと解決できないようなものであると、ちゃんと答えが出せるのはごくごく限られた子だけになると。11歳くらいからだんだん戦略がわかってくる、という面があるようです。
というわけで、パターンを覚えないといけない年代もある、という言い方はできるかもしれませんね。
ただ、古代エジプト(?)の分数の計算みたいに、法則も何もなく、分数の掛け算の用例だけを手引書に書いておいて、計算者の仕事はその中から適用できるやつを引っ張ってきて適用して結果を求める、とか言うのだと算数の楽しさは失われてしまうわけです。ここはつらいところ。楽しさ、美しさは教えたいですね。
むちゃくちゃ取りとめもないですが、今日お昼御飯を食べながら話していて聞いたことと考えたことです。