Henrik Gedenryd

2001年ごろまで非常に活発にSqueakの活動に貢献していたのに、彼が力を入れていたモジュールシステムがメインストリームのイメージに採用されなくなることが決まったあたりから、ぷっつりとSqueakコミュニティから姿を消してしまった。が、Goranからのメールによれば、Henrikは実は2002年の時点で32歳で亡くなってしまったということが判ったそうである。sub-pixel renderingとかもやっていてメールのやり取りもあっただけに、驚きである。ご冥福をお祈りします。

Hybrid Car

hybrid haterという種類の人がいるのですよね。オフィシャルなニュースにも、

「トータルで考えると安くつくかどうか判らない」というNPRのコーナーとか
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=4930471&ft=1&f=3

EPAが発表する数字は、ハイブリッドのほうがずれが大きい」http://abclocal.go.com/kabc/story?section=consumer&id=3440171
とか、どちらも(とくに後者はどうしようもなく)論拠があやしいのに、いかにもhybridは大げさに言っている、という印象操作が行われているように思えるわけです。

で世の中一般の人の視点を考えると、http://www.autoblog.com/entry/1234000233061415/というようなブログサイトのコメント欄で、hybrid擁護派とアンチが激しく戦っています。ハイブリッド・カーのトータル・コスト(オーナーシップだけじゃなくてトータル)でいまいち不明なのは、メーカーがバッテリーを回収した後に処理するコスト(エネルギーも含めて)がどのくらいなのか、ということだけですが、ガソリン換算してもひとつ処理するのに1000ドルもかかるとは思えないので、Priusなんかは絶対にトータルでも優位ではあるように思うのですけどね。

何らかの意図を持ってアンチ活動をしているのでなくても、複数パラメータ、特にお金が絡む問題は、多くの人にはなかなか難しいということかもしれません。

プロトタイプベース

るびまのまつもとさんの記事(http://jp.rubyist.net/magazine/?0010-Legwork)でプロトタイプベースのオブジェクト指向言語の歴史について1段落くらい述べられています。

歴史に関する記事ではないのであまり関係のない話ではありますが、プロトタイプベースといえば、Alan BorningのThingLabがかなり古いです。「上から下までプロトタイプベース」というわけではないですし、「言語とは何か」というような疑問もありますが、その後のいろいろなシステムの元になったことがそこかしこに見て取れます。。

"The Programming Language Aspects of ThingLab, a Constraint-Oriented Simulation Laboratory" (http://portal.acm.org/citation.cfm?id=357147)

や"Classes versus prototypes in object-oriented languages" (http://portal.acm.org/citation.cfm?id=324538)
などが論文です。

Alan (Borning)以前にも考え方自体はあったと思うので、これが最初だとは言い切れないとも思いますが。前者の論文には、「マウスとは小さな箱型の物体で...」というような説明が書かれていたりするところも面白いです。

プロトタイプベースの言語は、「一度作ったオブジェクトの振る舞いを、オブジェクトを保ったまま変えていくことができる」というところでもっとも輝くように思うので、セッションごとにオブジェクト空間をまっさらにしてまたシステムを起動して変更したコードを読み込んで、という実行形態ではその良さが生かしきれない面はあるんですよね。

というわけで、次に何をしでかすか判らない人間が操作するGUIベースのシステムでは、対話的変更をそのままベースとなっているオブジェクトの変更としてマップできるので、きれいにいろいろなことができたりしてよいものではあります。