お客さん
Python界では有名なRaymond Hettingerさん来訪。知り合いの知り合いということで四方山話。
Raymondはプロの写真家でもあるのだ。"Know Your Boston"という雑誌の写真をずっととっているようで、http://www.knowyourboston.com/events/testphp.php?page=1からたどっていけるきれいどころさんたちの写真を撮っている。きれいなお姉さん好きならPythonを目指せ、というとこかもしれない。
フォントと音色
Alanが昔考えていたアナロジーとして、デジタルの世界で考えた場合、テキストとフォントの関係が音楽と音色の関係に似ているというものがあるそうだ。物理的に横方向に進んでいく文字の並びと、時間軸を進んでいく音楽のテーマは、個々の文字の見た目や音色とは別にまず一本存在することができる。そのテーマに飾りをつけるのが、異なるフォントや音色ということになる。それぞれ、無愛想なクーリエやサインカーブのようなものから、リッチな音色を持った音まで存在する。
文字は拡大できるし、音楽も再生速度を変えることができるのだが、どちらも(デジタルなので)エイリアシングの問題が出てくる。線形な拡大縮小では駄目で、文字はどんどん小さくした場合に横幅の縮小率を縦の縮小率よりも小さくしておかないと(相対的に横長にしないと)、細く見える。音の場合はもとの音色によって違って、固定されたフォルマントのある人間の声のような場合はおかしくなるし、金管楽器も引き伸ばすとすぐに違う楽器からの音に聞こえてしまう。ピアノの場合は比較的大丈夫だけど。ヒンティングによって質を向上させることができる。
Amazing Slowdownerというソフトの話もしていた。(これか。http://www.ronimusic.com/やhttp://www.neilandmeg.com/musichandouts/slowdowner.htmにある例)これは、音程を変えずに音楽をゆっくり再生できるものだそうだ。
Doctor's Dilemma
Alanと、John McCarthyの"Progress and Sustainability"の話。
http://www-formal.stanford.edu/jmc/docdil.htmlにあるDoctor's Dilemmaの計算(一番下からたどれる次のページにあるもの)をJohnが最初に計算してきたときをAlanは目撃していたようである。
Johnの美徳のひとつは、正直であることだとAlanが言っていた。自分の主張があるときも、決して大げさに利点を膨らませたりはしなかった。また、Churchのラムダ計算の本を読んで、「いやー、良く判らなかった」と言ったそうである。数学者が理解するやり方で深く理解できた気がしなかった、という意味だったのではないかとAlanは言っていた。
Sustainability
Ceesのブログ(http://www.cdegroot.com/blog/)から辿ったJohn McCarthyの「成長持続性」に関する記事。
http://www-formal.stanford.edu/jmc/progress/index.html
Danny Hillisもそうだが(Alanもたぶんそうだ)、人類の継続的な進歩に対して非常に楽観的であるというのも、「ノーベル賞クラスの学者」にかなり共通する性質なのではなかろうか、と一般化してみたり。私はこれを読んでも実はそこまで楽観的にはなれないのだが(たぶん見ているスコープ(個人レベルや国レベルなのと、人類地球とレベルが違う)、根拠に基づいて論を進めているところがさすがである。
(John McCarthyとは残念ながら直接話をしたことはないが、一昨年の京都賞20周年講演会でDVIプレビューワを使って講演していたのが面白かった。それと、晩餐会で少しつらそうにしていたことを記憶している。)