背、背中!

東海岸時間でデモをしようとしている人のために、今日も早朝からコードの修正をしこしこしていたのだが、椅子に座っていて15cmくらい横のものに手を伸ばした時に、「びっきーん」と背中に激痛が。10年くらい前にバスケをしていて背中を肉離れしたときと同じところである。もう横になるのも一苦労だったが、一度横になるともう寝返りも打てず。

とはいうものの1時間ほど天井を見上げていたら何とか動けるようにはなった。東海岸の人正直すまんかった。

 明日飛行機に乗るのだが無事行けるのかね?

Mark S. MillerのE

とても元気の良い話し方をするE言語のMark S. Millerが、http://www.erights.org/talks/thesis/index.htmlで博士論文のドラフト(?)を公開しているので眺めてみました。まだ博士じゃなかったのか、というのも微妙に驚きでしたが、Xanaduの仕事をしていたこともあったということが驚きでしょうか。

TweakとCroquetのIslandについてvatとの関係で触れられています(だから読んでいるわけですが)。非同期的メッセージの存在とプロテクションとが、どちらが卵でどちらが鶏なのかがまだよくわかりません。

なんと

mixiでスレストさせてしまいました。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=7078560&comment_count=11&comm_id=16336
事実関係の認識においてもどこにも大きなずれはないように思うのだがなあ。「お前の書いた内容そのものには読む価値もないし、見ているだけで場を荒らすようなやつだから黙ってろ」ということを意識せずに言ってしまう、善意に基づく検閲というのは恐ろしきものなり。

ライセンス

SqueakチームがAppleを離れるときに急いで作ったSqueak Licenseは、Open Sourceという言葉が一般化する前でもあって、その後"Open Source"という言葉を定義したりする動きができたときに、その定義と食い違う面がありました。精神的な面はほぼ共通なわけですが、ライセンスに書かれていたいくつかの条件が、"Open Source"という言葉を後から定義した人の気に入らなかったわけです。そのため、もともと"open source"だったのに、"Open Source"ではないことになってしまっていました。

一度言葉が定義されるとそれが気になるのは人情というものなので、「SqueakはOpen Sourceではない、」という部分を問題視する人が時々出てきていてコミュニティとしても少し問題になっていました。そこで、できるならOSI認定のオープンソースなライセンスに乗り換えたい、というのがコミュニティの一部の人の悲願でした。

Viewpointsも、CroquetやTweakなどのようにSqueakに(今のところ)依存しているプロジェクトがあるので、Squeak Licenseでないものに乗り換えておくことには戦略的意味があったわけです。僕自身も、Viewpoints側での議論に参加したり、Appleの一番偉い人S.J.さんとViewpointsの人の電話を小耳に挟んだりしたこともありましたが、なにはともあれいろいろな人々の努力によって、ついにApple時代に公開されたSqueak1.1のライセンスをApple Public Source License (APSL) 2.0に変更することに相成りました。APSL 2.0はOSI認定の"Open Source" Licenseなので、これからは胸を張って「Squeak (1.1)はOpen Sourceです。」と言えるようになります。

http://lists.squeakfoundation.org/pipermail/squeak-dev/2006-May/104466.html

とはいうものの、その後10年間に書かれたコードはSqueak Licenseだったり他のライセンスだったりにカバーされているので、これからまだ紆余曲折はありそうですが。

昔の日記にも書きましたが、仮にソフトウェアのライセンスが「誰でも自由に配布してよい」と言っていたとしても、米国からキューバ北朝鮮にそのソフトウェアを販売した場合、米国政府から罪に問われる可能性はあります。「ライセンスが良いといっているんだ」といっても余り意味はありません。Appleとしては、自社から公開したソフトウェアがそのような問題になることを避けたかったわけですが、それがOpen Source Initiativeの定義に合致しなかったわけです。まだ確たる判例がない以上、本来は誰も何も決定的なことはいえないわけであります。

Squeak Licenseの本当の問題は「あなたがコントロールしているコンピュータに自由にインストールしてよい」という部分だったと内心思っていたのですが、こちらは余り問題視されていなかったですね。インストーラを作って配布していたのがどういう扱いになるのか本当は疑問ではありますが。

ハック

いったい仕事はしているのか?という疑念を持たれかねない勢いですが、結構時間を費やしてバグ取りしています。id:propellaさんが書いているように、辿って辿って結果的に数メソッドの数行の変更にまとめる、というような部分が多いので、どっと疲れてしまうわけですが。諸般の事情で追い込みなのでいちおう頑張っています。

阿部さんのテレビデビュー

Squeak界の主である阿部さんがリードした、「独立行政法人情報通信研究機構」(独立で、行政で、情報でしかも機構ですよ、すごい)の子供向けイベント「NICT科学技術ふれあいday」というものがありました。

http://www2.nict.go.jp/so/f484/event/nict060422/060422.html

その様子がテレビで大々的に放映されたわけですが(http://www.smalltalk.jp/pipermail/squeak-ja/2006-May/002955.htmlにあるように"SHAKE THE MUSIC"という番組の中)、ようやくそれを視聴することができました。

時間は内容からすれば十分取られていたと思うのですが、「色の明るさを音の高さに変えて送り、その音を受け取って色の明るさに戻す」という一番の肝を伝えていないんですよねー。そこを省いた説明をしておいて、スタジオの大人の人からの感想が「私には難しそうだけど子供は楽しそうにやっていて驚いた」と十年一日のようだったのでこちらも驚きました。「ハロと呼ばれるスキャナ」というのも意味不明だし。でも、阿部さんの偉いところはオーボエがなんだとかいう誘導尋問にちゃんと答えてあげているところですね。

一番の見所は、「オタクそうな人がスーツコスプレしてインタビューに出てきて、薄暗い部屋の隅で話をし、話し終わるところでめがねをおもむろに指先で持ち上げる」というステレオタイプなオタク像が演出されているところではないかと思います。中曽根総理は「女性は政治家を見てもネクタイの色しか見ていない」と言って批判されましたが、テレビの特徴は中身よりも見た目を伝えるところにあるのだから仕方ないでしょうね。