独立記念日は犬とBBQ
どういうわけか、この国の独立記念日の伝統はBBQと屋外での犬遊びなのである。というわけで、我々も伝統に違わないようお友達のおうちにお呼ばれである。
たくちゃんさんのお父さまお母さまは85歳や80歳ということなのだが、戦前に米国に渡り、マンザナーの強制収容所も経験なさっていて、船で日米間をなんどか往復したりしている。何よりすごいのはお二人とも矍鑠としていて、昔の記憶だけでなく、今のDodgersのメンバーに関してもちゃんとフォローしているのである。お父様はまだ週二日出勤なさっているそうだし、お母様は息子さんの友人の集まりに自作料理を携えての参加である。結婚60周年だそうだし。すばらしい。
442連隊の話など聞きたかったのだが、ちょっと遠慮してしまった。
EuroPython 2006
というわけで、Alanの講演はリモートで行われました。Polycomで音声を送りつつ、Squeakで書かれたNebraskaという画面共有ソフトを使って、AlanがリモートからSqueak上のプレゼンテーションをコントロールする、という俗称"HP World Style"のプレゼンテーションです。
Nebraskaはその気になるとかなりネットワーク帯域を必要としてしまいます。以前梅澤さんや阿部さんが夜を徹して書いたバンド幅削減パッチを参考に、新しいイメージとのすり合わせをしました。ネットワークを通る画像4bit depthに減色し、プロジェクトの遷移が起こったときにはバッファされた描画イベントはフラッシュしてしまい、といったせこい感じの最適化ですが。(本当は1 bit depthの白黒画像にして送るようにしたつもりだったのですが、手違いで4 bit depthのままになってしまいました)。
EuroPythonの会場はCERNだっただけに、ネットワークのバンド幅そのものは十分だったようです。結構ちゃんと動きました。Alanはだんだん調子に乗ってスクリプタも回転させたりしはじめたのでちょっとはらはらしましたが。それでもある程度のlatencyは感じられたものの、バッファにどんどん溜まる、という感じではありませんでした。ちゃんとリモートからのお絵かきもできましたし。
ただ、CERN側のファイヤウォールでNebraskaで使うポートを開けなくてはならなかったため、networkの管理者を見つけ出し、ちゃんと交渉して開けてもらうのがなかなか大変だったようです。一時はもうしゃべりだけでやるか、という気分にもなったのですが、講演の3分前になんとかポートを開けてもらって見事接続できました。某トンネリングソフトの「ちくわ」はこのようなときにもつかえるのでしょうかね?
というわけで、CERNに足を運んでネットワーク管理者と交渉をし、Nebraska serverの面倒を見て、臨機応変にマイクをlaptopのスピーカーに近づけたりもしてくれたMarcus Denkerに大いなる感謝であります。PythonのイベントにSqueakerとして乗り込んで、Alanが「このようなシステムを作るのはPythonのほうが良いだろう」ということを言う手伝いをしているわけですが、「Squeakにこだわるのではなく、なるべく多くの言語がエンド・ユーザー向けとして子供優先に考えられた環境を持つべきである」というメッセージには、Marcusも共感してくれています。
Nebraskaはかなりのオールドテクノロジーですし、かなりBobチックなのでもう何年も前にソフト的寿命を終えているべきものではありました。id:propellaさんが最近色々書いてくれているCroquetという次世代的共有環境を、ちゃんと大陸間でもストレスなく使えるようにするのが我々の次の目標ではあります。今日は、6時起きして出勤して、向こうの人とネットワークの接続テストをSkypeおよびPolycomでしゃべりながら苦労してしつつ、講演中は二つの画面をにらんでちゃんと動いているかどうかどきどきしつつチャットで現地の様子を聞きつつ、というものでしたので、次回はもっとすいっとできるようにしたいものです。
ブログ界にはだんだん記事が載ってくると思いますが、とりあえずひとつだけ見つけました。
http://vanrees.org/weblog
蟻
毛玉といえば蟻の行列だが、
http://news.nationalgeographic.com/news/2006/06/060629-ants-stilts.html
に、巣から離れた食べ物を見つけた蟻の足に継ぎ足しを付けたり逆にさきっちょを切り取ったり(ビームサーベルで?)して蟻の歩幅を変えてしまうと、足を伸ばした蟻は本来の巣の位置よりも遠くまで、短くした蟻は近くまで戻った後でその周囲をぐるぐる回って巣穴を探すようになるそうである。この実験をしたHarald Wolfさんのチームの仮説は、蟻は歩数を覚えておいて、その歩数だけ巣の方向に戻るようになっているのでは、ということだった。ただ、やはり食べ物を見つけるまではうろうろ歩き回るので、ちゃんとベクトルを積分して、巣からの距離を歩数で勘定している、ということだろうか。
毛玉で蟻の例を見せるときに、いつも「巣の位置を覚えていて」という説明をするのがやや心苦しかったのだが、実はやっぱり「巣の位置を覚えている」というのは必ずしも嘘ではなかったようでなによりである。