Convert an output file from EyeTV to upload to YouTube

I've been digitizing some analog tapes with EyeTV on Mac. When I try to upload a resulting file, occasionally uploading stops at "95% processing". My solution is to convert the file with VLC. The script I came up with is:

/Applications/VLC.app/Contents/MacOS/VLC -I rc input.mp4 --sout='#transcode{vcodec=mp1v,scale=1,acodec=mpga,samplerate=44100}:std{access=file,mux=mpeg1,dst=output.mp4}'

The resulting file cannot be viewed with QuickTime Player, but once you upload it to YouTube, you can view it. I needed to do this quite a few times, but so far it's been working reliably.

EyeTVの出力結果をYouTube用に変換

EyeTVでビデオテープからデジタイズしたものをYoutubeにアップロードしていると、時々「処理中 95%」という表示が出たまま止まってしまうことがあります。これはYoutubeフォーラムにも、私も含めて時々報告されていたりするのですが、なぜか解決できていないようです。MacQuickTimeでは再生できるのに。

私の解決法は、VLCを使って以下のようなパラメータでエンコードしなおすというものです。

/Applications/VLC.app/Contents/MacOS/VLC -I rc input.mp4 --sout='#transcode{vcodec=mp1v,scale=1,acodec=mpga,samplerate=44100}:std{access=file,mux=mpeg1,dst=output.mp4}'

これはコマンドラインから実行して一気にできるのでなかなか便利です。(変換の結果作られたファイルはMac上では再生できませんが、YouTubeにアップロードするとみられます。)今までのところは、このパラメータで失敗したものはないので、まあまずまず安定して機能するようです(ちなみに、VLCは最新版でないとダメです)。

ツーソン

Tucson(なんで「つーそん」なのだ?)に一週間ほど行ってきました。2012年のSPLASHが行われた所だったのですが、いろいろなアトラクションに感心したので、暇ができたら子供連れで行ってやろうと思っていたのでした。メトロポリタンエリア総計でもおよそ100万人程度の人口のようですが、その割にはかなり毛色の変わったものがいろいろとあるという印象です。

今回は国立公園もばっちりと歩き、Desert Museumにも行き、ストリートカーにも乗ってダウンタウン気分を味わい、Biosphere 2も再訪したわけですが、私にとっての山場はPima Air and Space Museumでした。かなり充実です。とはいうものの、残念ながらAMARGと呼ばれる空軍基地のバスツアーには参加できず、Titan Missile Museumや後は複数の天文台など行きそびれたところもあるので、またいつか戻りたいものです。

ただ、食の面からは日本人にはちょっと住みづらいようにも思いました。和食レストランを銘打ったところでも"Sansai"レベルというかなかなか厳しいです。後はやはり日常的な運転距離が長くなりがちで、電気自動車で暮らすのもちょっと難しい感じではあります。今回は冬の最中で雪がサボテンの上に降ったりする気候でしたが、夏は40度越えも当たり前という極端な砂漠気候でもありますし、時期を見て訪れるのが良いところではあるでしょう。

充電

仕事の方は某言語の為にベクターグラフィックスバインディングを書くという十年一日のような作業をしていてちょっと盛り上がらないのですが、今はThanksgiving休暇中ということで余裕もあったので、初めて「出先で充電を確実にしない限り帰投できない」というドライブに出てみました。

PlugShareをはじめとする種々のモバイルアプリによって充電器の所在は確認でき、またそれらが使用中かどうかもわかる、はずなのですが、それでもかなりの不確定要素が状況を左右する世界でした。一番の問題は"ICE'ed"と呼ばれるもので、内燃機関車(Internal Combustion Engine Cars)が我が物顔に電気自動車用のスポットに停めてしまうために("The parking spot was ICE'ed!"というように言う)、使用可能なはずの充電器が使えないというものです。端的に言ってこれは完全な駐車違反なのですが、充電器を設置しやすい箇所が駐車場の出入り口に近い便利なところでもあることが多いということもあり、ズルをすることに躊躇しないタイプの人にとっては格好のスポットということになってしまっています。駐車場の係員が違反切符を切れるわけでもないので、結局ところ野放しになってしまっていることがおおいのです(PlugShareのコメントによれば北カリフォルニアの方はもうちょっと民度が高いようですが、これがLAクオリティと言わざるを得なません)。身体障碍者スポットにも平気で止める人々もある程度はいるものの、電気自動車スポットはまだ新しいためかわかってないでやってしまっている人がいるという面もありますし。さらにがっかりなのは、電気自動車でも充電する必要も意思もないのに電気自動車スポットに停めてしまう人がいるという問題もあるのですよね。

今日使用した駐車場はLong Beachの水族館前のところですが、案の定ICEで2スポット、接続されていないLEAFが2スポットで4台あるはずの充電器前のスポットが全部埋まっていました。駐車料金を払った後でこういう状況を発見するというのはもうやるせないです。ただ、ある充電器の裏側が「コーンで塞がれていたものの駐車スポットと言えなくもない」という場所だったので、得意の交渉術を発揮してコーンを動かしてもらい、なんとか充電器を使用することができました。

PlugShareで日本、特に都市圏の地図を見ると、CHAdeMO充電器がかなり密に整備されているようで、これだけあれば後顧の憂いなくあちこちを回るというような乗り方も大いにできそうに見えるのですが、LAではやはりまだ不確定要素が強すぎです。充電器の総数を増やすのも大事ですが、オンラインで調べて使用可能となっている充電器であっても、実際には使えなくて当たり前という現状では、遠乗りどころか日帰りでもあっという間に冒険になってしまいます。電気自動車の普及を妨げている一要因として"range anxiety"がしばしば挙げられますが、本質的には「航続距離が十分かどうか」という不確定性ではなく、「予定している充電設備が本当に使えるのかどうかわからない」というのが問題だということを実感しました。

現在ある充電設備でも稼働率を上げられるように、ICEの違法駐車は強く取り締まっていただくとともに、社会的に電気自動車が存在しているのだ、ということをもうちょっと認知してもらえるようにしていきたいところです。

最近読んだ本と最近買ったもの

My Years with Xerox: The billions Nobody Wanted
Alanが以前に行った講演の中で勧めていた"My Years with Xerox: The billions Nobody Wanted"という本です。これは1900年代から40年代、50年代、60年代にXerox (と前身のHaloidという会社)がいかに奇跡的な急成長をして、またいかに素晴らしい企業風土を持っているか、ということを、Haloid時代からずっとR&Dの重役だったJohn H. Dessauerという人が1970年というXeroxのまさに絶頂期にまとめたものです。社員やxerography発明者のChester Carlsonたちがいかに個人的な借金までして研究資金を作り、他社が見向きもしなかった発明を世界を変える商品にまでしたかということが書かれています。印画紙という安定していたビジネスを持っていたものの、未来のために本業を変えてまでコピー機に乗り込んで大成功したXeroxは、コンピュータこそが次の主戦場であるということを理解していろいろな行動をとったものの、結局のところコピー機の成功が仇となってXerox PARCの成果を生かすことができなかった、という経緯につながります。ただ、Xeroxは今でもちゃんとした会社として順調にやっているんですよね。ただ、逃したものが大きかったために実態以上に印象が悪くなっているという面があります。おそるべし。

Reality Is Broken: Why Games Make Us Better and How They Can Change the World

Reality Is Broken: Why Games Make Us Better and How They Can Change the World

こちらは脇田さんに勧められて読みました。最初の方は、なぜゲームが人を惹きつけるのか、ということを多くの側面から解説し、最後はalternate realityとしてのゲームを通じて実世界を変えていこうというビジョンを、彼女自身が関わった幾つかのゲーム(北京オリンピックの"Olympic the Lost Game"や、Institute of The Futureの活動)を例に打ち出しています。gamificationを適用する分野として誰しも考えるのがプログラミングの分野であり、その手の試みも幾つかあるのですが、やはりslow processであるプログラミングを、リアルタイム性のある枠組みに押し込んでいるものでうまくっているものが見当たらない、という問題は大いにあります。

[isbn: 0679761063:title=The Master of Go]

川端康成による「名人」の英訳です。San Franciscoオフィスの同僚Chaimが読んだと言っていたので私も読んでみました。「封じ手で主戦場とは違うところに一手打ち、それを見た本因坊が感情的になってミスをした」という話なのですが、どうなのでしょうか。

話は変わりますが、13年間乗ったToyota Corollaはついに後進に道を譲ることとなり、我が家は新しい車を導入しました。7年前に2台体制にしなくてはいけなくなったときにも、電気自動車の夢はあったものの断念してプリウスを導入した、という経緯があり、2年前に引っ越すときも充電器を設置できるように自前のガレージがあるところ、という方針だったので、満を持してというところではあります。とはいうものの、今回も危うく日和ってChevy Voltになりそうだった気持ちを振り切り、Nissan Leafに決定しました。勤務地が新しくなってここ5ヶ月ほど、私が運転するのは片道13マイルの通勤と、そのまわりのちょっとした行き来に限られているといるのだという認識があり、Voltでも電池のみの航続距離には入っているとは言えるのですが、それならばなおのこと純粋電気自動車でもよいはず、という判断だったわけです。

といっても、やはり電池切れで止まるかもしれない、と心配になる"range anxiety"問題は確実にあって、購入した当日の夜、まだ実際の通勤でどのくらい電池が消費されるのかについての経験がない時点ではかなり心配になって眠れなくなるくらいでした。「往復26マイルとは言っても405の山越えがあるから予想以上に消費するかもしれないし、安全係数をとって52マイル相当、さらに混雑や他の事情で2倍かかるかもしれないので104マイル相当、さらには子供の送り迎えやらで寄り道をしたりすることを思うと、公称値の84マイルなどあっという間に超えてしまうではないか!もしかして往復さえもできないのでは!」と思ったりしていたのです。が、実際には山越えでも回生ブレーキがあるので結局のところ平地を行くのとそれほど大きくは変わらない電力消費で済みますので、今日の往復は電池容量の30%程度の消費量で行けました。かつ、オフィスのすぐそばのパーキングには4つほどチャージャーもあって無料で使えることがわかりましたし(全部塞がっていることも多いみたいですが)。まあどうやら今の生活パターンにおいては電池の心配はあまりしなくても良さそうです。よかったよかった。

標高の高いところから低いところに通勤する場合には、往路の下り坂の時に電池が満タンになってしまって位置エネルギーが無駄になり、復路は上り坂で過剰に電池を酷使する、というパターンになることがありえます(私の場合もそれほどではないですがややそういう傾向があります)。オフィスで確実に充電できる、というのであれば、慣れてきてそれほど無駄に心配することがなくなってくれば、充電はオフィスのみですることにするということが良いのかもしれません。

LAにおいては家族でもう一台ガソリンを使える車を所有しているという前提は事実上必須ではありますが、その条件がクリアされてさえいれば、他の人にとっても現実味のある選択肢だと思います。

そうそう、ガレージに導入される充電器を作っているのはあのPaul MacCready創設のAeroVironment社です。これを聞いたときにぐっとLeafに心惹かれるものがあったわけで、ブランド力というのは大事。(AreoVironment社はドローンなども作っているのですが、車内で「戦争に手を貸すような仕事はしたくない、ということができ、その場合は電気自動車や他の事業に専念できる、というようなことが以前新聞に載っていました。)

ESUG 2014とロンドン観劇

European Smalltalk Users Group Conference に10年ぶりに参加してきました。フレンドリーで、かつ激しい議論を戦わせるだけでの共通認識があるので、楽しい会議である事には違いないです。新しいVMがぽろぽろ出てきていたり、ベンダーも多数来てプロダクトのアップデートをしたり、学生達が発表したりと活気もあります。

帰り道ロンドンで一晩空きがあったので、Gielgud Theatreでやっていた"The Curious Incident of the Dog in the Night-Time"の劇をDan とKatとDanのお姉さんと見てきました。舞台装置がとても創造的で、かつ原作が提示する「少年の成長物語」を余すところなく伝えていてなかなか素晴らしい舞台でした。

The Curious Incident of the Dog in the Night-Time: A Novel

The Curious Incident of the Dog in the Night-Time: A Novel

最近読んだもの

"A 15 Year Perspective on Automatic Programming" by Robert Balzer

http://www.cs.utexas.edu/~idbaxter/cs395T/papers/Balzer85AutomatedProgramming_01701945.pdf

Robert (Bob) Balzerは"history-playback debugger"とか"Dataless Programming"とかに関する先駆的で興味深いアイディアを多数打ち出した人なのですが、なぜかあまり注目度が高くないという人です。後から出てきた同種のアイディアについた名前が人口に膾炙しているわけです。

それはともかく、"Automatic Programming"に関してもいろいろと仕事をしていたわけです。コンパイラではなく仕様からプログラムを作る事、そして仕様を作る事を支援する環境に関しての考察です。

"Papers on Automatic Programming for Numerically Controlled Machines" by Douglas Ross

http://bitsavers.informatik.uni-stuttgart.de/pdf/mit/whirlwind/apt/APT_Reports_Jan58.pdf

Automatic ProgrammingはもともとFortranなどもそう呼ばれていたわけですが、こちらはNC工作機械への入力を生成するという1958年の論文。古いです。

"What's wrong with APL?" by Phil Abrams

http://dl.acm.org/citation.cfm?id=803777

まあ的確な指摘でしょうな。

"Artificial Intelligence Meets Natural Stupidity" by Drew McDermott

http://www.inf.ed.ac.uk/teaching/courses/irm/mcdermott.pdf

私はそれほどAIの話は知らないので(特にこの記事が書かれた当時の文脈など)十分理解できたわけではないですが、タイトルだけでもお腹いっぱいです。