[Person] Marvin Minsky (1927-2016)
I once had a short chat with Marvin. At our Glendale office several years ago, he was taking a break from his meeting and ventured into our office area. I was playing with a puzzle (see pictures above) and told him that there are to solutions for this puzzle (one in which two heads are aligned, and one in which they are not). As I said "this is like entangled electrons' spin", he immediately responded with a meta question (to the effect of): "Why do these things always come in twos, and not threes or more?, positive, negative, up down?" I could not say much except something like "well, a line has two directions, and..." but that question lingers on in my brain as a sort of question that is philosophical and gives a hint of the world since then. I don't think that he meant this question to be profound, but an answer for a "why" question sometimes leads to more questions.
Alan said that Marvin was a stereo typical "mad scientist"; this short conversation was enough for me to see why he said that.
Marvin Minsky (1927-2016)
Marvinがとあるミーティングに参加するためにApplied Mindsのオフィスに来ていて、休憩を取るためにViewpointsのエリアでちょっと時間をつぶしていたことがあります。私はごく簡単な知恵の輪で遊んでいたのですが、実はそのパズルにはふた通りの解があるということに気がついて(写真のように、頭が同じほうを向いている場合と反対を向いている場合)、Marvinにそれを見せつつ、「このパズルにはふた通りのやりかたがあるんだよね。上向きと下向きで電子のスピンみたい」と言ってみたのです。
すると彼は間髪入れずに「こういうものって大抵2つ組だよね。3とかそれ以上じゃなくて。上と下、正と負みたいに。なぜだろうね」と答えてきました。私は「...ええ、一次元の線には向きが二つあるし,むにゃむにゃ」と返す程度で話を進めることはできなかったのですが、その後もこの簡単な質問は世界観と哲学的な匂いをまとって私の頭の中に残っています。本人はそれほどビックリさせるようなことを言ったつもりはなかったかもしれませんが、「なぜ」という質問はしばしばひとつの答えがさらなる答えを要求しますし。
Alan曰く、"Mad Scientistの代表"という彼ですが、こんなやりとりでも「そうだな」と思わされることでした。
古いビデオ
以前からVPRIにある千本くらいのビデオをデジタイズしています。中にはいろいろ面白いものもあります。
例えば、Stanford AI Labが67年に作ったこのビデオ。プロデューサーにはJohn McCarthyとGary Feldmanの名が上がっています。
話によれば当時は研究成果が出て予算が余ったらコメディービデオを作っても良かったという良い時代で、このビデオもインタラクティブデバッガーをロマンスがらみで紹介しています。Brian HarveyによればStanfordでももうテープが失われている、ということで、VPRIにあるコピーはたぶん世界でも数少ないものでしょう。Lisper系や古いコンピュータ好きな方は必見です。
あるいは、今日はMIT Media Lab 30周年のイベントがありましたが、こちらはMIT Media Lab 5周年の時のNegroponteの講演です。
近況
ほとんど内輪の集まりという感じのBlocks and Beyond Workshopで"work in progress"のものを発表しました。
http://www.vpri.org/pdf/tr2015003_modsys.pdf
他の発表者が「どうやって初学者をブロック言語からテキストベースの言語に移行させるか」というような話をしている中で、「未来のブロック言語なら自分自身を編集できるようになって当然だろう」というテーマの話なのである意味浮いていたかもしれませんが、まあいずれ歴史が証明してくれて私も学会に復讐ができるというものでしょう。(いや、ワークショップの次の日はインフォーマルな集まりということで時間があったのですが、討議の中である程度のアイディアの種はやり取りできたような気はします)。
読んだ本は、いまさらながらSchoolhouse Politics。
Schoolhouse Politics: Lessons from the Sputnik Era
- 作者: Peter Dow
- 出版社/メーカー: Harvard University Press
- 発売日: 1991/09/01
- メディア: ハードカバー
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Jerome BrunerのM.A.C.O.Sがいかにして作られ、いかにして政治の波に巻き込まれて消えていったのか、ということをまさに渦中にいた第一人者がまとめた本です。「新しいカリキュラム作りということは、必然的に政治的である」ということが一番の教訓ですが、これは現在のコンピュータ教育にも当てはまるわけではあります。
最近読んだ本
なぜかSFが多かったです。
The Swarm:
- 作者: Frank Schatzing
- 出版社/メーカー: William Morrow
- 発売日: 2006/06/01
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文明崩壊もので、深海に哺乳類以前から住んでいた生物が人類を狙って蜂起するという話です。充実のリサーチに基づいている、ということもあるのでしょうがなにしろ長い。テクニカルな話だけではなくロシア文学のように、登場人物の内省が延々と10ページ以上続いたりします。それに前半は大崩壊の予兆があちこちで起こっているという話で、なかなか辛い面もありますが、後半までたどり着くと大いに盛り上がってきます。映画化決定、という話もあるようなのでどう料理されてくるのかやや興味深いところです。
Ready Player One:
- 作者: Ernest Cline
- 出版社/メーカー: Broadway Books
- 発売日: 2012/06/05
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主人公が東映スパイダーマンに出てくるレオパルドンをゲットしたりウルトラマンに変身してメカゴジラと戦ったりするという場面も出てくるのですが、こちらもリサーチが充実していて楽しめます。(でも、レオパルドンが出てきた以上、その最強伝説ネタがストーリーに絡むのかと期待していましたが、そういうわけではありませんでしたが。)
ハリーポッターとスーパーロボット大戦がサイバーパンクの世界にあり、可愛らしいラブストーリーも絡んでいて、かなりオススメです。映画化決定のようですが、こちらはもう映画向きの話なので結構期待しています。
Being Mortal:
Being Mortal: Medicine and What Matters in the End
- 作者: Atul Gawande
- 出版社/メーカー: Metropolitan Books
- 発売日: 2014/10/07
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この本は終末医療に特化して書かれたものですが、医療の目的が「1日、1秒でも長く生存させれば良い」と言わんばかりのようになっている現状を憂い、死は必ず訪れるものであって人が死ぬのは医療の失敗ではない、という前提から、人々のQuality of Lifeが重要であるということを強く述べている本です。映画化はされないとは思いますが、自分や家族の死に際について考えさせられる本です。
中島みゆき
子供達が日常触れる日本語の歌は、童謡か中島みゆき、ということになっています。私がみゆきばっかり車中で聞いているものですので。
というわけで、彼らもお気に入りの歌があるわけなのですが、その理由が私とはだいぶん違うということに気がついてきました。以下は彼らの人気ランキングとその理由(推定)です。
- No. 5 真っ直ぐな線。真っ直ぐな線やまんまるの円を描くのは難しいから。
- No. 4 本日、未熟者。自分たちも未熟者だと認識しているからか?
- No. 3 パラダイスカフェ。「テーブルの向こうに見る甘い夢」の甘い夢は、甘いものをたくさん食べる夢だから。
- No. 2 あぶな坂。ハイキングのとき急な坂を登ったりするのが楽しいから。
- No. 1 トラックに乗せて。トラックに乗りたいから。
プロファイラのバグ
なんだってー!!
http://lists.squeakfoundation.org/pipermail/squeak-dev/2015-January/181556.html
前のプロジェクトでSqueakを使っていた頃は結構QSystemProfiler(改名されてAndreasSystemProfierとなった)の結果を当てにしていたのですが、まさか抜けがあったとは。バグ逃げされたー。