OOPSLA Croquet Workshop

OOPSLAに併設のCroquet Workshopに参加。Hedgehogと呼ばれている簡略化TeaTimeのアーキテクチャに関する説明。いろいろなことが判った気がする。Islandというプロテクションのドメインがあって、それらが複数のホスト上に複製されている。あるIslandの内側だけでは、"(self future: 100) turn: 25"みたいな記法で、future message(未来へのメッセージ)を送る。Islandの外側にメッセージを送るときは、"self future turn: 25"のように、何ミリ秒の未来に送るかは指定しないで送る。すると、Routerがタイムスタンプをつけて送る。というような話。Islandの中では、実時間については何も知らない。ただ、Routerからheartbeatとして送られてくるやつが時計を進めるので、それによって実時間との同期が取られる。

お昼は、AlexとAlexとLexと一緒に食事。Alessandro WarthとAlexandre BergelとAlexander Spoonである。型推論とかクラスの拡張とかという近い話をしているので、一緒に誘ってみると面白いかなあと思ったが、AlexとAlexはその後も夜までみっちり話したようである。

午後は、Mark (McCahill)がベクトル場と粒子のシミュレーションと、別の種類のUIナビゲーションをまず紹介。うさぎが頭だけ水面から出して陸地に向かって歩いたりして、まるでゴジラのようであった。次に、Google EarthのCTOであるMichael JonesがGoogle Earthのデモ。ぐりんぐりん回ってかっこよい。Michael JonesはDavid Smithの古い友人なので、わざわざ来てくれたようである。DavidがMichaelになにを言ったのかは知らないが、後で「あー、Danny (Hillis)のところにいるんだね」とMichaelに言われた、当たらずと言えども遠からじ。Gigapxlプロジェクトというやつの話もしていたな。5ギガピクセルのデジカメで写真を撮ってアーカイブしているという話。Google Earthアノテーションはいろいろとすごくて、シェークスピアの戯曲に出てきた場所すべてにアノテーションをつけている人がいるとか。

Howard (Sterns)のBrieのデモ。もうひといき。山宮さんによるTVML+Croquetとちびロボのデモ。Bob(だったけ?)が一匹だけ透明だったのがみそかもしれん。Rick (McGeer)によるCitrus Galleryのデモ。なぜか遅かった。実際のコンテンツ作成の部分がなく、いったい何のデモなんだ?と思う面もあり。3D Solveでやっている軍のプロジェクトのデモ。

実りあるワークショップだったといえよう。Ralph JohnsonやDavid UngerやGeorge BosworthやDan Ingallsなどなど古株たちもたくさん来ていた。田中さんも最後のほうに来てました。

夜はポスターセッションをかねたレセプション。Danから最近の様子について聞いたり、韓国からSqueakerたちと旧交を温めたり。YARVの笹田さんがポスターを発表していたのでたっぷり話を伺うことができた。Ruby使いの振りをして、ポスターに関して質問しに来た人に答えたりしてしまった。すみません。Ryan (Davis)も来て久々に挨拶。

千葉さん、新井さんとも久しぶりに御挨拶できました。江渡さんを山宮さんに紹介していただいたり。

最後は韓国Squeakerの人とRubyの人と話して、9時ごろ退出。面白い話ができました。