Attack from Space

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"Attack from Space"という題名だけで何の映画かわかった人は只者ではないだろう。これは新東宝が1950年代から60年代にかけて作っていた宇津井健主演の「スーパー・ジャイアンツ」という宇宙ヒーロー物の一本である。Fry'sでDVDを$4.99で売っていたので「しゃれ」で買ったのだが、2ヶ月ほど放置しておいてようやく機が熟したわけである。どうやらもともと連続物だったようで原題が『人工衛星と人類の破滅』と『宇宙艇と人工衛星の激突』というものだったはずが一本の映画としてまとめられてしまっているのだが、これはこれで良いだろう。ただ、どうやらその過程でもともとの日本語音声が落ちてしまったようで、前編英語吹き替えで見ることとなった(それもまた楽しからずや)。ただ、例によってアメリカなので、ヒーローの名前が"Star Man"という面白みのないものに変えられてしまっている。

中身は、ある意味かっこよい。タイツ姿の宇津井健が(あの衣装はストレッチマンに影響を与えている気がする)、マントをひらひらとたなびかせながら宇宙をのんびり飛んでいく。いや、きっと緊迫感あふれるところなのだろうが、間の取り方が今とは違うわけなのだな。

宇宙ステーションのへりについている網みたいな柵を手でStar Manが引っ張って壊すとステーションが爆発してしまったりしていた。すごい。

Star Manは途中で一度やられてしまい、"Death Star"で消息を絶つ。その後、宇宙人は地球人を脅迫するべくニューヨークとロンドンと東京に核ミサイルを発射する。あわや、というタイミングでStar Manが復活し、発止とミサイルを受け止める(あるいは先っちょをビームサーベルで切り落とす)...と思いきや、ミサイルはそのまま目標を盛大に破壊。国会議事堂も吹っ飛んでしまう。すごい。

その後Star Manは伏線も特になく復活して敵宇宙ステーションに現れ、くるくるまわったり、力こぶを作って笑って銃弾が跳ね返したり。格闘シーンはちぎっては投げちぎっては投げ、Star Manの行く手をはばむ宇宙人たち、というよりはStar Manは特に目的があるようでもなく敵をなぶっているようでもあった。最後は、敵ステーションにロケットで体当たりして破壊(なぜロケットは無事なのか)。大団円である。