Montreal観光

スウェーデン人二人とScottとちょっと市内を観光。スウェーデン人はやはり家族に関する考え方がまったく違っていてすごかった。

Scottとオリンピック公園(Montreal Olympicは'76だ)に行ったのだが、有名な斜めの塔はペンキ塗り替え中で上に上がることができず。せっかく良い天気だったのに。ガイドツアーに参加したのだが、窓口に座っていたお兄さんがそのままガイドになるという様子で、結局ツアー参加者はScottと私の二人だけだった。

プールではシンクロナイズドスイミングのカナダナショナルチームが練習している横で一般の人や子供たちが遊んでいたが、さらに大きなスタジアムが残っている。

このスタジアムは、ExposがWashington Nationalsになってしまってからは使ってくれるプロチームもなくなってしまい、基本的には車のショーとかそういうことで時々使われるだけになってしまっている。屋根に雪が積もって落ちてしまったり、今の屋根は雪が降ると使えないので12月から5月まではスタジアムは使用禁止だったり、塔を立てている途中で重すぎてゆがんでしまったり、建てる前にQuebec州からのお金がなかなか来なくて建設が遅れ、IOCから「間に合わないのなら開催地をメキシコに移すぞ」と脅さたり、今でも年間4千万ドルくらい赤字だが、全部壊して立て直すのに5億ドルくらいかかるのでそのままだましだまし使っているとか、ガイドさんがかなり悲しいストーリーを教えてくれた。なにより、建設費の借金を2006年までかけて返していたのだが、その財源はタバコ税に頼っていたので、去年までは禁煙の個所を増やす法律が施行されなかったという恐ろしい話である。ローマのコロシアムが屋根の開放部分から入れることができるというほどのサイズだそうなので、このまま何百年か放置して遺跡としてしまえば良いのではないか、というようなさびれかたではあった。

 さらに、カナダはオリンピックで唯一「開催国なのに金メダルが取れなかった」という記録を持っているそうである。実はカルガリーオリンピックでも取れなかったので、今度のバンクーバーオリンピックに期待しているそうだ。スタジアムの前に金メダリストをたたえる記念碑があって出身国の旗が立っているのだが、カナダの旗はそこにはない。その代わり、コマネチのルーマニアとか東ドイツとかの東欧諸国が国家アスリートを養成して大量にメダルを取っていたわけである。日本は柔道やレスリング、そして女子バレーボールと体操(とあと何かマイナーなやつ)で金メダルを取っていた。Scottは日本の女子バレーの練習風景がアメリカのテレビで報道されていたのを覚えているそうだが、監督のしごきを野蛮としてかなり否定的に報道していたそうである。「アメリカは他の国のもののやり方は気に入らないんだよね」と言っていた。

その後Mont-Royal公園まで電車で行ってちょっと散歩。公園では若い子供に大麻を売りつけられそうになったりもしたが、良い町である。