ロング・ビーチ・トーナメント

毎年3月のSt. Patrick Day後の日曜日には、California State University of Long Beach (CSULB)の体育館で、50チームくらい集まるような大きなバレーボールの草の根大会がある。CSULBの体育館は俗称Pylamidと呼ばれているわけだが、それはなぜかというと写真のようにピラミッド型をしていて、中でプレーをしているだけで不思議と背中のあたりにストレッチパワーが溜まってきたりするくらいすごいピラミッドなためである。

僕自身は、去年のこの時期は京都にいたために(上林先生、(涙))、実は今年が初参戦というわけであった。

このトーナメントの形式は、日本でスポコンバレーに燃えている若人から見るとその煩悩が昇華して具現化してしまったようなもので、男3人、女3人からなる6人が1チームとなってやるというものである。が、うちのチームの女性陣はお○さんが多いので、とか書くと語弊が立つので書かないが、そういう面では燃えないがね。

集まったチームは3つほどのレベルに分かれてやるわけだが、一番強いレベルでは、200cmクラスの男と180cm以上の女性が集まっていたりして、男の強打を女性がしばしば動いて拾ってしまったり、という相当見ごたえのあるプレーが繰り広げられたりしている。良くミーハーバレーファンが宝塚と区別の付かないような見世物としてバレー選手を追いかけたりするが、このトーナメントのように、どこのファッション雑誌のモデルさんだろう、というような人がいっぱいいたりするところを見ると、高身長フェチの人には応えられないトーナメントであろう。

翻って、我々は秀さんが家族を振り切って参戦してくれた以外はいつものメンバーである。レベルも控えめにentryレベルにしておいて、優勝したときの商品を狙う、というのもまたいつもどおり。

チームが多いので、ラリーポイントで30点1セットという変な試合であったりするところも、国際ルールなどにはまったく合わせるつもりのないアメリカチックなところである。

我々は低空飛行ながら、最初の予選リーグを接戦接戦でものにし続け、なぜか5チームのプールで4連勝して一位になってしまった。僕自身はなんとなく本調子ではないながらもなんとか上に打って逃げたり角に打ったりして決まることは決まる、という感じだったと思う。それでも、ばかでかい相手にまともに打ち付けて止められてしまうことも多々あったわけだが。いつもの我がチームE-Teamとは違って、落ちそうな球をぎりぎりでつないで返して返して、ポイントにしてしまう、というプレーが何度も出たのが良かった。

それで(entryレベルの)決勝トーナメントに進んだのだが、もうおじさんなので疲れてきてしまってどうも肩の可動域が狭まったのか、スパイクを打っても振りが遅くなって、手首の辺りで押し出しちゃったりとかいう情けない状態が続いてしまった。威力も落ちて拾いやすそうに拾われてしまったりと、ちょっと悲しい感じもあったわけである。

それでも、かずくんが指を怪我していながらも特に後半がんばってくれて、秀さんのフェイントも(あ、スパイクも)炸裂して、決勝トーナメントの2試合もまた逆転勝ちでものにしてしまったわけである。特に決勝戦は先にマッチポイントを握られてからの逆転で「大いに盛り上が」った。


商品は、ボールがもらえるという大方の期待を裏切って、帽子や毛布や、In-n-Outのただ券といった「余り物?」という疑念を呼ぶようなものであった。それもまたよしだが。

というわけで、今日は朝8時半から丸一日バレーをして、楽しく過ごしたというわけでしたとさ。おしまい。