TVとは何か?

「TVとは何か?」というようなことについてここで論じてみよう。と思ったが、やっぱりやめた。言いたかったのは、TVが他のメディア
に真の意味で勝てるのは、リアルタイム性のある番組のときだけだ、ということである。物語は映画館に行ったり本で読んだほうがどきどきわくわくできるし、ニュースは少々遅れても良いニュースなら新聞のほうが良いし。

一方、投票日の夜にやる選挙速報は、TVならではの番組と言える。本来は、正式な開票結果が出るまでは報道すべき事はないはずだし、逆に未確定情報でもとにかく大勢を早く知りたい、という場合には事前の動静調査や出口調査でわかるわけだから、途中結果を逐一報告してあたかもニュースが今まさに起こっているかのような振りをする必要はさらさらないわけである。

それでも、僕はそういう番組は見てしまう。「おっ、鳥取3区、当確が出ましたか。事務所のカメラに切り替えてみましょう」とかいう最新情報の振りをしたニュースでも、ついつい深夜まで魅入ってしまったりとか。偉大なる白痴箱。

というわけで、結局TVというのはニュースとスポーツの実況中継くらいしか見るものはないわけである。実際には二つほど例外があるが、それはまた別のときに書こう。

というわけで、この項目の最初の2/3で何が言いたかったかいうと、見る気になる番組というのはなかなかないなあ、ということである。

ところが、困った事にケーブルTVというものがあると、ちょっとお金を出すとこの状況を変えられたりする。もうすぐアメリカでも(変な話だが)メジャーリーグが開幕するが、ケーブルTVがあると1シーズンほとんど全ての試合を生放送する、というMajor League Extra Inningsというパッケージが$149くらいで買えてしまったりするのである。

一昨年も去年も「こんなものに金を使うのは堕落だよな」と思っていたのだが、今年は誘惑に負けることにした。TVで見なくても、MLB.comのGamedayというオンラインスコアボードを見ることになるので、結局時間を損するのは一緒だという事に気がついたからである。この先半年は、夜家にいるときも大体そういうものがTVに映っている事が多くなることであろう(それでも別に一生懸命見るわけでもなくてコンピュータの前に座っている事になるわけだけどね)。

というわけで、この項目の最後の1/3で何が言いたかったかというと、無駄金を使う事のいいわけがしたかったわけである。