Merida, Extremadura

MadridからはIberia航空の国内便でBadajozへ。林さんの大好きな鳥取-名古屋便のように、小さな飛行機である。くもりでなかなか下は見えなかったのであるが。Flight Attendantのお姉さんの制服が原色を大胆に使っていておしゃれだったり、お姉さんの身のこなしが優雅だったり、機内サービスがチーズだったり、とってもスペインである。小さい飛行機だけに、着陸時はとっても揺れて、普段はなかなか味わえない横滑り運動も含めた複雑な動きを見せながら、最後は堕ちるように着陸。

Badajoz空港にははDiegoと仲間たちが迎えに来てくれた。Extremaduraはヨーロッパ全体で見ても(多分GDP per capitaで)下から3番目くらいに入るような経済的に苦しい思いをしているところだそうな。それでもSqueakを6万台のコンピュータに入れたりしているわけなので、まさに米百俵である。

Meridaまで行き、Velada Hotelなるホテルに投宿。最初は別のホテルに行ってDiegoに話してもらったのだが、「予約されてたけどキャンセルされて、Velada Hotelになったみたいよ」とホテルの人に言われたそうな。これまたとてつもないlate-binding。本当にExtremaduraから帰してもらえるのかね。

夕方から、ちょっとした市内観光などを。ローマ帝国ルシタニア属州の州都だっただけに、ローマと同様で新しい家の工事を始めようとして地面を掘り返したりするといろんなものが出てくるらしい。「政府のビル」などのように遺跡の保存をした上で、その上に長い柱を立てて空中楼閣のようになっている建物もある。ローマ時代に作られたの橋は10年くらいまで車で渡っても良いくらいだったようだが、今は隣に近代的な橋があって、車はそちらを通る。それでも人やあひるは歩いて渡っても良いのである。きっとローマの橋のほうが長持ちするね。

Extremaduraの自慢はなんと言ってもハムなのである。世界一を自負している。晩御飯などの前菜には薄く切ったハムが欠かせないようである。口に含み、ちょっと噛んで舌の上で休ませてみたりすると、脂肪分がとろってしていえt、「まったりとしてまるで口の中でとろけるようだ」と言うしかない至福感が得られる。これはお勧め。

このハムを作る豚は、Pata Negra(黒い蹄(?))というExtremaduraにしかいない特殊な豚なのだそうである。Alanが去年来て講演したときにはSqueakers DVDから「Jennyの恒例豚レース」の章を見せたそうであるが、Jennyの黒豚が一等でゴールしたという場面で、何百人もいた聴衆が尋常でない喜び方をしたというエピソードがあるくらい自慢の豚なのだそうな。これは面白い。

晩御飯の席上では、Squeakの更新の仕方について、フォークとメインストリームの管理方法に関して熱く熱く熱く語る。