ブログ、または「オープンソース化された批評」

社会的には「第五の権力」とか、(似たようなことはこれまで10万人くらい言ってきたと思いますが一応大島の言葉として)「オープンソース化された批評」としてのブログ、という側面が注目されています。

ソフトウェアのように自分の生産物を公開し、それぞれの専門分野に置いては作者よりも深い知識を有する可能性のある人を、潜在的には何百万人、何億人という巨大なプールの中から数人ずつ掬い上げ、そのような人からのフィードバックを得ることによって生産物の品質を漸次的に改良していくことにより、プロフェッショナルだが閉じた生産工程から生み出された生産物に伍すだけのクオリティを得よう、ということですね。

ただ、的外れなことを言ったり、より過激で極端なことを言える人がより注目を集めてしまう、という学生運動時代と同じ力学もまた働いているようには思います。

(だからどうした、というわけではないがなんとなく。)