LACMA

午後からLos Angeles County Museum of Artに行ってきました。期間限定のツタンカーメン展が面白いとKimに勧められたのが、行く主なきっかけになったわけです。

一番のお宝のはずのツタンカーメンのミイラのマスクは、エジプト政府が貸してくれないので残念ながら来ていません。が、それでもおどろきの充実ぶりでした。

一本道を進むことを期待されている展示コースを進むと、最初のほうはツタンカーメンの父祖の第18王朝の遺物がちょっとづつ出てきます。それでもみっちりと見て行くとそこだけで2時間くらいかかります。「まあそれなりに面白かったな、こんなもんか」と思ったところで実はようやくツタンカーメン本人の遺物が現れはじめて、さらに1時間半くらい堪能できる、という肉体勝負でもある展示です。ミイラ化するときに内臓を取り出して4つの壷に入れるのですが、その壷のひとつがミイラのマスクの代わりにメインを飾っています。

ホルスの像が一番楽しい感じでした。日本の仏像を見るときの自分自身の傾向と比較しても、「異形だけどすらりと美しく、楽しくもある」という像がお気に入りなのかもしれません。

ヒエログリフはあまり詳しくないのですが、ツタンカーメンの遺品を見ると「太陽があって、スカラベがいて、三本線があってお皿がある」やつがどれにも描かれているので、「これはツタンカーメンを意味するに違いない」と言ったりしていたのですが、それに気がついた後で出てきた「箱」には大きなヒエログリフが浮き彫りになっていて「これはツタンカーメンと書かれています」と説明書きがされていました。「うーむ、読みが外れたか」と思っていたのですが、家に帰ってからgoogleしたら、最初のほうは「即位名」で表意式で書かれており、後者は表音式で書かれていた、ということだったのです。なるほど。豊田君が昔少し勉強していたような気がしますが、壁画の字が読めると一段と楽しそうですね。

エジプトの世界観に関しては、高校時代の神話読み物と「女神転生」で予習済みだったのが幸いして(?)、それなりに思い出しつつ楽しめたのも良かったところでしょう。

これから行く人へのお得情報としては、オーディオガイドは、それぞれの展示ケースに掲げられている説明文以上の情報はほとんどないので、余り意味はありません。そのお金でコーヒーでも飲んだほうが良いでしょう。