英語教育

http://www3.nhk.or.jp/news/2005/10/13/d20051013000156.html
というニュースがあったそうである。サマータイムも同様だが、本当にむちゃくちゃしたがるな。「ここ20年にわたって導入すべきかどうか議論が続いていました」というのも、議論が続いていたことにしたい人はいると思うが、多くの子供は小3ではすでに遅いわりには、母国語の語彙が飛躍的に伸びるはずの時期に混乱を招く、という害ばかりがあるという結論は出ているわけである。「教育は国家100年の計」というが、自分は外国旅行に行った時に困ったから、子供が外国のレストランで上手に注文ができるようになれたらよいな、というレベルで物事を考えている「大衆」のことなどは気にせずに、官僚や政治家には100年単位で良いことをやるようにして欲しい。

国際競争で勝つ、という話なら、微積分の基礎はみんな本当に理解できるようにして、商売するときに価格の変動とかの予測がよりよくできて、他の人から付け入られて損を見るようなことになりにくくしてあげるほうが子供のためになると思う。ばかげた血液型占いみたいなもので時間を無駄にしないようにするとか。

前の日記にも書いたと思うが、語学は集中なので、毎週3時間づつ6年とか9年とかやるのではなく、週に40時間くらいする授業を1年やったほうがはるかに効率的である。

ちょっと関係ないが、Seymour (Papert)は、"fundamental question"ということを言っていた。外国語は1週間では学べない、と言った時に、「外国語が1週間で学べないのはなぜなのか」、なぜか判ったら、「それを直すことはできるようになるのか?」という風に考える、というようなことを言っていたなあ。脳生理学は進んできているし、例えば快感中枢の刺激法は前から判っているので、「(数学の)問題が解けたらその快感中枢を刺激するようにしたら、大人も一生懸命勉強するようになる。」というようなことを言っていた。語学もそういう勉強法が使われる日が来るのかもしれん。