ノーベル賞

1926年のノーベル生理学・医学賞は、後に誤りだったことがわかったフィビゲルによる「癌病原細菌の発見」に送られた、ということは一応覚えておいても良いだろう。もちろん捏造ではなく本当に発見したと思ったわけだし、「癌が外部的な要因で起こる」という研究方向の道をつけた、という意味では評価されているらしい。

そういう事件がノーベル賞史上にあったということはアシモフの一連の科学読み物で読んだ記憶がある。あれは「正しくもあり、情もこもっている」すばらしい本だったように思う。