流用

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060711AT1G1100O11072006.htmlという国立天文台における科研費流用事件だが、本当に問題なのは9000円相当のところだけなわけなんですよね。それも私腹を肥やしたわけでもないし。一時期、三菱車ばかり燃えていたのと同様、科学者の不祥事が「タイムリーな記事」ということかもしれませんし、お札と人工衛星という対比もニュースとして面白いかもしれませんが。

Alanは、もし90%の確率で成功するようなことをやっているのであれば目標が低すぎるのであるとか、野球なら3割打てばよい打者だとかいうことを言ったりしていましたが、研究の予算に関してもやる前から何にどれだけ(1000円単位とかで)使えばよいか分かるような研究ならたいしたことはない、ということが言えるのかもしれないと思ったり。ARPA時代の研究予算配分のポリシーは「何をするかではなくて、面白そうなことをすることが期待される『人』に出す」というものだったそうです。何が出てくるかは分からないけど、それによって面白い結果がたくさん出てきたので成功だったそうですね(未踏のモデルもそれにやや近い、という話のつながりでしたが)。