David Parnasの反論文数評価

CACM11月号をいまごろ読んでいるが、OOPSLAにも来て招待講演をしていたDavid Parnasが、「論文の中身でなく数で評価する」風潮に対して強い批判をしている。同じことを言う「功成り名遂げた人(かつ本気でCSが良くなってほしいと思っている人)」と働いているので、大いに納得である。過去のC5に大量にしょぼい論文を書いた私としても耳が痛いという面もあるが。

論文数が中身よりも評価される世界で評価された人ほど、論文を評価する機会が多く与えられるので、仕組み自体が自己強化的である、というのは、もう論文を新たに出さなくても十分偉くならないと言えないのだが、メジャーな会議でもそういう人はプログラム委員の中にひとりいるかいないかというくらいだと思われるので、趨勢は変わりにくいのかもしれん。彼の提案は「個人個人が努力しなさい」というものであった。