Reggio Emilia Danza (RED)

夜には、Reggio Emiliaのダンサーたちによる"Il Corso Che Narra" (The body that narrates) という近代ダンスに招待してもらった。Pedagogistaの1人PaulaのFIATでFondoriaという劇場まで連れて行ってもらったわけである。観客数は150人くらいだっただろうか。

このダンスは"transformation"ということをテーマにして、舞台装置の船の断片や街灯などが、橋になったりシーソーになったり怪獣になったり玉座になったりしながら、ストーリーがどんどん変転していく。多くの部分ではテーマはわからなかったのが残念だが。この舞台装置はid:propellaの山宮さんの作品に通じるところがあったね。

これもscuolaのAtlieristaが演じている、という話だったと思うのだが、子供たちからtransformationに関するアイディアを「我慢強く聞いて」それが取り入れられているらしい。船のシーンになったときの帆やあるいは、最後のシーンで壁に投影される変な絵も子供の書いたもののようだ。観客席の真ん中にはpre-schoolみたいな子供たちが10人くらいいて、おとなしく見ていた。イタリア人の癖におとなしいとは!

Fondoriaはもともとなんらかの工場だったところを劇場に改装したところで広い空間が自由に使えるようになっている。

最後はぐるぐる引っ張って回せる船が出現して終わるのだが、メインのショーが終わった後、子供たちを船に乗せてぐるぐる回してやるところまでが本編である。観客席のすそにいたちょっと太った男の子は、パパに乗せてもらいに行けと促されても恥ずかしがってなかなか出ていけなかったのだが、逡巡しているうちに船がぐるぐる回ったりしてとっても楽しそうになっていたので、1人がっかりしていたのが面白かった。