UCLA - 京都大学のTIDEコース

今日もまだ京大の学生さんの大部分はUCLA側から参加です。まずは京大側から喜多先生による今後の予定があり、その後高田先生からALAN-Kプロジェクトの紹介がありました。高田先生は大変なところでやってくださったので頭が下がります。

京都側の作品例として(未完成の)バスケットが出て、UCLAにいる「たかお」君(だったと思う)がいつもの質問、「これでいったい子供は何を学ぶのか」という質問が出ました。そこでAlanが元気になって、放物線を描く物体の軌道について話し始めたのですが、

ball's x increase by 5
ball's y increase by 5

などと書いて、「さあこれだとどういう線になるかな」とか聞いてもなっかなか返事が出てこないんですよね。xとyが一般のケースでは角度はどうなるか、とか言ってもarcTanだとかいうのも出てこないし、「物体を落としたときの初速は」とか聞いても返事が出てこない。前回の学生たちはもっと積極的だったと思うんですがねえ。

その後小さなパーティーが(また)あって、最初のほうだけ(だったかどうかは最後までいなかったので知らないが)参加していたのですが、そこで聞いた去年のコースで元気だったEverettと今の学生で何とか元気なところに分類されるWilliamなどの意見によれば、「何にもしなくても単位が出る楽な講義」という評判が立ってしまったのと、なにしろ学部生の授業はみんな50人から100人くらいがひと教室に入って先生が一方的に話すだけというスタイルが多いのと、これは僕も思いましたがAlanが簡単な質問をすると、「裏があるかも」という疑心暗鬼に駆られるのとで、みんな返事をためらってしまうようです。

最終プロジェクトとなるはずのSqueak eToysプロジェクトも、いまいち「愛」が感じられないのも確かですよね。去年はもっとCSE以外の学生がいましたが、今回はCSEの学生がほとんどで、4年生になって今まで習ってきた話とはかけ離れた話を聞かされてあんまり興味がもてないのかも。

振り返って僕自身が学部生だったときを思えば、どうだったんでしょうね。まあ何かは言ったかも知れませんが、大したことは言わなかっただろうことは確かなのでそんなに威張れることはないわけですが、子供向けの興味深い教材を作れと言われてうまいものが作れた自信もありませんし。ただ、学科で習っている以外の話を聞くのはとっても好きだったことは覚えています。300人くらいの授業で俵万智に質問したこともあったような気もするな。

CSやISは結局は純粋な学問というよりは応用数学とでも言える面が強くて、応用する対象について知らないとできないことも多いわけですが、あんまり純粋培養されるのは問題でしょうね。関係ないように思えることについてもいろいろ知っておいて世界の中でのつながりについて考えたりしておかないと。自戒も込めて。

それはともかく、某吉正君のことは最近いじり過ぎかも。すまん。気をつけます。