アルメニア

アルメニアキーワードから辿って来た人がいたようで、逆に辿りなおしたりしているうちにid:yodakaさんのところから『不思議な不思議な「アルメニア共和国」』http://armenia.hp.infoseek.co.jp/に到着。

僕の住むGlendale(およびその隣のBurbank)には大きなアルメニアコミュニティーがあります。アルメニアスタイルの「Banquet Hall」もたくさんあって、ローカル局に流れているコマーシャルを見ると夜な夜な(?)アルメニア音楽が奏でられたナイトショーが催されているようでもあります。Grocery Store(八百屋みたいなもの)にもアルメニア文字で書かれた食品がアルメニア文字の看板のお店におかれていたりします。なにしろ僕の住んでいるアパートも店子は半分が"...ian"、"...yan"で終わる苗字を持っている人々で、窓の外から聞こえてくる理解できない声もきっとアルメニア語なのです(ちなみに、住人の残りの半分は韓国系)。

以前からずっと持っていた疑問のひとつが「不思議な...」を読んで解決されたような気はします。アパートの近くの道を車で走っていると、70歳80歳くらいのお年を召している人が「ふと思い立ったかのように」突然歩道を降りて道を横切り始める光景を何度も見ていて(危ないっちゅうに)、「これはやっぱり「ここだけアルメニア」な世界に迷い込んでしまっていたのだろうか」と不思議に思っていたのです。「不思議な...」を読むと、「信号を待たない人が多い」ということなので、やっぱりこの"jaywalking"はアルメニア文化であったか、ということが納得できました。

アパートの大家は間違いなく80歳は超えているおばあさんで(Araxという)、英語はあんまりしゃべれない、というかものすごい大声で英語は発声できるんだけどこちらが何を言ってもほぼまったく理解してもらえない、人だったりします。以前流しの水が流れなくなった時に「いいからちょっと見せてみろ」と言って僕の部屋にあがってきたことがあるのですが、日本人らしくというか僕らしく部屋を散らかしていたところを見たとたんに「あ、あたしがこっ子供たちにいっちばん最初に教えるのは部屋の片づけだよ。部屋を片付けろ、片付けろ片付けろとできるまで言ったもんだよ。片付けろ片付けろ片付けろ片付けろ」とものすごい勢いで興奮されてしまい(死なれるかと思った)、ひどくばつの悪い思いをした記憶があります。確かにAraxの部屋は確かにきれいにしてありますが。

Araxの部屋は僕の隣です。よく部屋の前を掃除していたりもするのですが、そういうところに通りかかったりしても普通はまったく存在に気が付いてもらえません(おばあさんなので)。以前にちょっと後ろから"Hi"と声をかけたら、本当にびっくりされてしまって(心臓を押さえて口をぱくぱくしていたので死んじゃうかと思った)、それ以降は声をかけるタイミングにも気を使っています。

時々(というかかなり頻繁に)息子さん家族が訪ねてきたりするのですが、そういう日はアパートの前でずっと待っていたりして、そういうところを見るとこちらもちょっと切ない気持ちにもなります(やましいところがあるらしい)。

家賃のチェックを届けたときなどにチョコなどくれたりもするので、是非とも長生きしてもらいたいものですね。