TIME

飛行機の中で読んだTIME誌に、Atkins Nutritionalsが破産した、という記事が載っていた。Atkinsというのはこの日記でも何度か触れたlow-carb(低炭水化物)ダイエットを推進していた会社で、low carbのワインとかなんだか良くわからないものを販売して一時は大きく成長していたのだが、ダイエット産業のはやりすたりに負けてしまったわけである。

記事によれば、アメリカの全人口のうち9%が一時はlow carb dietを実践していたが、今ではそれが2%になってしまったということである。僕は初めてlow carb dietの話を聞いたときに、なんだかそれが良いアイディアであるかのように言う人の様子を見て、「この人は少々思考力が足りないのではないだろうか(というか実際には日本語の某2文字言葉)」という感想を持ったことを覚えている。細くて長いものを良く食べているし、そもそも炭水化物を制限して体に良いわけないよな、と思ったし。もともと狂牛病騒ぎなどで売る相手を探さなくてはならない食肉業界の陰謀ではないかという説も聞いたことがあるが、あながち間違いではないかも。

それはともかく、たぶんこのストーリーから学ぶべきことは、「激しくコマーシャルでキャンペーンをすれば、人口の一割くらいの人に対しては、何を食べるべきか、どんな俳優を好きになるべきか(これは別の話だけど)、というところまでコントロールできる」ということであろうか。

TIMEにはまた創造論対進化論の話が載っていた。もしそういう話をする機会が来てしまったら「designerのdesignerはじゃあ誰だったの?」という基礎的な質問からはじめればよいのだろうが、「絶対に説得できない」わけなのではじめた時点で負け戦なんだよなあ。