Super Science Kidsイベント at 国立天文台

いろいろ紆余曲折を経て、なんとかSuper Science Kidsイベントの開催。多くの子供と大人が集まって盛況だった。来日できなくなってしまったAlanからのメッセージで始まったが、天文台のイベントとしてしっかりと組みかえられていました。

一時は、私も話をするかもしれないということだったので、Alanの話をぱくって錯視と脳の情報解釈の話から初めて、天体観測とその解釈と科学的態度の話に続けるべくストーリーも練ってはいたのだが、結局キャンセルされてしまった。天文台のイベントに模様替えされたので、Squeakべったりの話をするのかもと思われたのかしらん。帰り道に妄想すると、それなりに面白い話になったかもしれない、という気はするのだが、それもまたよし。

天文台は燃えますね。現物の望遠鏡は80年くらい昔のものなので骨董的価値としての面白さなのだが、すばるやVLBIの新しいやつのミニチュアや、部品の展示がなかなかかっこよいです。

いちおう国立天文台一般公開の目玉は4D2Uという"cave"である。偏光めがねを使ってみる立体映像で、ちゃんと観測したデータや、ジャイアンインパクトや宇宙大規模構造のシミュレーションを見せるというものである。現在は専用の劇場を建設中(!)ということだが、今はプレハブの中に1.5m四方のスクリーンを3つ並べたところでやっていた。プロジェクタの位置を確認する間がなかったのがちょっと残念。スクリーンは小さくて曲面ではないものの、精度は高くてゲームパッドでコントロールしながらインタラクティブに説明してくれるので楽しかった。

福島先生は子供相手に上手に漫談。すばるからの重力レンズの例や、クエーサーからのジェットなどの写真を使ってブラックホールの説明。あとはイトカワやIda(衛星つきの小惑星)などの小惑星の話と、Bisei Space Guardの話など。

子供の食いつきが良かった。多動児的な子もいるのだが、そうでなくても天文台の先生にどんどん質問をしていたし。ただ、少々知識におぼれている様子が感じられたかもしれない。