京大田中研訪問

京大で関係を持っている田中克己先生の研究室に訪問。白井君や竹村君の発表を聞き、田中研のWeb miningの話などを聞いた後、Alanの講演。インフォーマルなアットホームな感じで良かった。「スライド」はMorphicを使ったものだったが。

文化人類学の知見から、すべての文化が共通して持つ「話し言葉」とか「遊び」とか「復讐」とかそういうものと、誰かが発明しなくては存在しなかった「書き言葉」とか「科学」とか「民主主義」とかがある。前者(普遍的なもの)に関しては、子供はほとんど自動的に身につけるが、教育が扱うべきものは後者である。テレビは「話し言葉」や「映像」への回帰を促しているし、Webもほとんどはそうである。

というのは前も言っていたが、ちょっと新しい内容として「6つのファクター」というものがあった。「知識」、「IQ」、「お話語り」、「批判的思考能力」、「科学」、「数学」という6角形を描くと、その中からいくつかをえらぶ頂点の組み合わせは63通りある。今の学校教育や文化では、「知識とIQとお話」の組み合わせが重視されてしまっている。しかし、IQが500くらいあっても、その人が10,000年前に生まれていたとしたら、結局大したことはできない。ものごとを客観的に見て批判できる能力を持ち、一貫性のある世界を作ろうとする数学、その一貫性のあるやり方で現実世界のことを説明しようとする科学もまた教えていかなくてはならないだろう。

より詳しくは我らが手塚君のブログも参照してください。手塚君だけにちゃんとエッセンスを捕えて書いています。

http://www.dl.kuis.kyoto-u.ac.jp/~tezuka/blog/
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その後若い人々と旧交を温めつつ二条の拠点を辞す。