山ごもり

昔の人は偉かった。SeymourとDannyが作ったTT2500(?)とかいうコンピュータが昔あった。100台くらい作られて最終的には15ヶ国くらいに散らばった。ベクターグラフィックスを持った機械だったが、そこに描画する線分をとても効率よく回転させられるようになっていて、Logoっぽいプログラムでくるくる回る線をたくさん書けるようになっていた。

という話を、例のBrianとJohnがSqueakで再現したものも含めてしてくれた。はっきり行って今回の山ごもりの最大の成果は、このシステムを使って表現できるさまざまな周期関数たちだったな。またいつか説明するかもしれないが、自分で手作りできて中身が見えてアニメーションさせつつ動作を変えられるFFTみたいなものだ。信号処理を大学で教えたりする人はマジ必見。

Altoは掛け算命令を持っていないハードウェアだったのだが、Alanたちはなにしろコンピュータで音楽をやりたかった。sine tableがあってそれを音として再生するとき、振幅を変える場合に掛け算なしで済ませるにはどうすればよいか?という疑問があった。それに対して、「位相をずらして足すだけの事だ」ということに気が付いたとかなんとかいう話があるのだが、信号処理を数式というよりは歯車や機械の働きの結果として理解できている(というか飲み込めている)人は強い、という話かもしれん。