自然界にないもの

某たけし君が興味を持っていたので、私もついつい最近話題のトランス脂肪酸について調べてみました。http://www.fsc.go.jp/sonota/54kai-factsheets-trans.pdfには、「米国では20歳以上の大人は一日当たり平均5.8g、日本では平均1.56g摂取している」と書かれていました。これはなかなか興味深い。

でも、これを引用元にしているかのように書いている日本語版のwikipediaでは変なことになっているんです。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%84%82%E8%82%AA%E9%85%B8には

トランス脂肪酸は天然には微量しか存在しないため、人工的につくられたトランス脂肪酸を過剰に摂取することは、ヒトにとって有害である可能性が指摘されている。このため、ニューヨークでは飲食店でトランス脂肪酸を使用することを禁止し、デンマークトランス脂肪酸含有量の上限を定め、米国・カナダでは含有量の表示を義務化した。[1]

と書かれていますが、「天然に微量しか存在しない」ということと「ヒトにとって有害である」というのは「ため」でつながる話じゃないですし、fsc.go.jpのやつにはそんなことは書かれていないですからね。ある種の意図は感じます。

英語版のwikipediaにはもうちょっとまともそうに見えることが書いてあります。

神林長平戦闘妖精雪風には、ジャムと呼ばれる機械生命体が、人間のことを理解しようとするためにたんぱく質生物を合成して捕虜である人間に食べさせようとするのだが、間違えてD型の光学異性体から作ってしまったので、「食べても味がしない」というような話がありました。また、それ以前に読んだ本では栄養にならないと書かれた物もありました。が、本当にD型のタンパク質を食べると味がしないんですかね?