OLPCの開発について

某所でOLPCの開発に参加するにはどうしたらよいのか、という話があったようです。なにしろまだハードウェアはプロトタイプであり、一般向け販売が行われるとしてもまだまだ先の話なので、開発に参加したい場合はソフトウェア作りに参加ということになるでしょう。LinuxカーネルやXやSugarというOLPC向けのUI環境はすべてオープンソースであり、通常のPCで動いているFedora CoreUbuntuにソースを持ってきて、Xnestサーバーで動作させることができます。つまり、実機が無いからできない、ということはないのです。もちろん、Squeakを使ったものであればWindowsでもMacでも開発できます。

実機を手にしつつ開発している人も世界には何百人かはいます。が、最初の評価ボード"alpha board"は500枚作られてすでに行き渡ってしまい、次のB1マシーンは数百台(の比較的下のほう)つくられて、こちらもなくなってしまっています。現在は二月終わりごろにできてくる予定のB2マシーンに向けたソフト作りをしている段階です。B2マシーンはB1よりも数倍多く作られる予定になっていますので、B2マシーンが出てくるころに、「俺はこんなことをやっているから、一台(あるいは二台)貸してくれないか?」ということを説得力を持って言う材料があれば、送ってもらえるチャンスはかなりあると思います。

逆に言うと、「実機が販売されてから試してみよう」と思っていては、結局参加できずじまいで終わってしまう可能性が高いように思います。

何を作るべきか、ということですが、僕としてはコンテンツ作りに熱意を燃やす人が出てきてほしいと思っています。あるいは、"Journal"と呼ばれるWikiのようなノート/eBookシステムを改良して使い物になるようにするとか、Journalを使った教材のあるべき姿を考えてそれを作るとか、そういった方面で、ハッカーの知恵もハッカーではない人の知恵も必要だと思っています。