OLPCとFedora
私は、slashdotは人から見てみろといわれたときにしか見ないのだが、本日のねたはこれ。
http://linux.slashdot.org/linux/07/06/28/1357209.shtml
OLPCがFedoraのブランチとなっていて、同じツールを使いたいがために「Fedoraに入っていないものはOLPCからも外す」というメールがJ5というニックネームのJohn Palmieriから流されていたわけである。
J5がメールに書いたときの書き方は相当に悪くて、Etoysチームは「またEtoys外しか」という感想を持ったりもしたわけだが、とりあえずまだOLPC Trial-2向けのビルドには入っているようなのでよいだろう。
もちろん/.なので感想、というか最初のやつから事実誤認があるような気はする。フリーソフトウェアを作った人が、そのポリシーとして「すべての人が自由に使えるように」という気持ちを込めてライセンスをつけるわけではあるが、いくらライセンスに「自由に誰でも使える」と書いてあっても、国が決めた法律を上書きできるわけではない。だから、「今回の措置を持ってキューバにOLPCを導入することができなくなった」と書くのはおかしいわけではある。もとから駄目だったわけだから。
まあ問題は、「世界の子供のために良い環境を提供する」という本当のゴールを見失ったのか、「綺麗なプロセスで進める」という手段のほうを重視しているかのようなアナウンスだったことだな。だいたいWalterやNicholasやMary LouがEtoysでデモしているのに、技術的な手伝いをしているだけのはずのJ5が「Etoysを外すことになる」というようなメールを流すのがおかしいわけではある。
ちなみにJ5もここの一段落目と同じようなことをブログに書いている。