京都大学 - UCLAのTIDEコース

今日はなんだかメモ取りの気合が入っていなかったな。

科学が400年くらい前に出てきた時には、その前からあった言葉を使い続けてしまった。truthとかfactとか。これは失敗で、その後の科学者自身も含めた混乱のものになったといえる。

科学のいろんなことは本当に新しい。原子は100年前にEinsteinのブラウン運動に関する論文が書かれたくらいで、まだはっきりとはわかっていなかった。熱に関する理論も200年以下の歴史しかない。ある種の物質であると考えられていた。

(一番重いやつと軽いやつを同時に落とせばわかるという例のクリップの後で)60人の子供がいれば、1人はガリレオである。先生はみんながストップウォッチの事を考えているcontextでも、違う事を考えて「いっぺんに落とす」と言えるような環境を作らなくてはいけない。

物を落とす実験でも、本当に精密に測ると単純な等加速度運動ではない。距離の2乗に反比例するというときにその距離が変化するからである。ただし、14 feetは4000 milesに比べて6桁くらい小さいので近似してよい。ニュートンが理論を作ったときに、相対論効果による惑星軌道の摂動が測れるような測定能力があったら、理論の不完全さがわかってしまって理論を作れなかっただろう。

(京都からの質問。コンピュータのシミュレーションと実世界の関係)コンピュータ上でやっているのはあくまでも数学で、科学ではない。やりたければ逆3乗則の世界も作れる。NSFの提案のように、子供の感覚で把握できるようなスケールのものをつかって、簡単なモデルで現実世界を十分に表現できるような例を選ばなくてはいけない。

今は実験というと数百万ドルとか数十億ドルとかの話になるが、私が子供のころは太陽風(?)の測定装置など自分で作ることができた。

この辺ですでに予定されていた時間の2.5倍くらいは話してくれたので、さすがにKimが痺れを切らしてまきを入れたわけである。

次には阿部さんの世界聴診器デモ。日本語の日記に書くこともないとは思うのですが、TIDEコースのテーマともあったストーリー展開だったし、デモもわかりやすくてよかったと思います。

ただ、自分の単位を作る、という話がどのような主張につながっているのか実はいまだに良くわかっていないんですけどね、とか書いてみたりしてみよう。

とまあこんな感じでした。