Calamonte Instituto

お昼ご飯前にはそのような高校のひとつであるCalamonteという小さな町にあるInstitutoと呼ばれる高校(?12-18歳)に見学に行った。ここはすべての教室にコンピュータが置かれていて、使いたい先生はいろいろなやりかたで使っている。本当にどう使っているのかをちゃんと見るだけの時間がなかったのは残念であるが、生徒の出欠状況や成績の管理のソフトも自分たちで作り(70年代のBASICのような話だが)、Webベースで見られるようにしたり、先生はVNCに基づいた仕組みで生徒の画面に何が写っているか、あるいは逆に自分の画面を各コンピュータに見せたり、いろいろなことができるようになっている。

面白いのはデフォルトでデスクトップにおかれているアプリケーションの名前が、Extremaduraの名所史跡の名前にちなんだものに変えられていることである。名前は忘れたがある遺跡名をクリックするとOpenOfficeワードプロセッサがあがってきたりとか。自分たちのものなんだ、という感覚を現場の人がひっしともってやっているということで、これはなかなかエキサイティングだよ。

実は、あるクラスが終わるあたりで、教室の中にScott、Michael、Diegoと一緒に入ったわけである。ラテンの子供だけに、外人が来たということで予想通りもう大騒ぎになってしまって、「ハロー」とか「オラ」と言われたり、あとは何がなにやらわからないジェスチャーを投げかけられたり、とても恥ずかしかったなあ(親指と小指だけ伸ばして他の指を曲げて、ほっぺたの辺りで動かす(そしてにっこりする)というのはいったいどういう意味だったんだろう)。

僕も昔とった衣笠でイタリア語の知識がある程度使えるので、むりやりスペイン語風にしたイタリア語で話したり(まあ通じているような気もするときがある)、ちょっと受けを狙ってしまったところではある。軽薄だが。