ベルリン・ポツダム・マグデブルグ (3日目)

今日は9時ごろまでぐっすり眠り、またまた良い天気の中央ドイツで研究者仲間との会合です(観光じゃないよ)。10時過ぎにMichaelがClaudiaと彼女の彼氏Richardと一緒にBMWで迎えに来てくれました。予定(なぞというものはなかったわけだな)ではCharlottenburg宮殿に行くことになっていたのですが、ドイツ人組の誰もPotsdamに行ったことがないということで、車でPotsdamまで行きました。街中の適当なところに車を止めて、ひたすら歩きます。

Schloss(本当はエスツェット) Sanssouciは、でかいです。宮殿も、庭もでかでか。桂離宮と比べてしまうとちょっと手入れが大雑把には見えてしまいますが、それでも美しいところです。やっぱりギリシャ神話テーマの像が多かったりするのですが、これはやっぱりルネッサンス以後でキリスト教ではなくてギリシャに知性の源流を求めるという流れから来ているようです。なるほど。

ポツダムの街をうろつき、コーヒーを飲みサンドイッチを食べ、ClaudiaとRichardを駅まで送りました。

ここからはMichaelと二人旅で、Autobahnを瞬間風速220km/hで突き進みつつMagdeburgへ。車がそういう風に作られているので、思ったよりは怖さはなし。自分でハンドルを握ったわけではないですが。

Magdeburg大学の中にあるImparaのオフィスを見せてもらった後、Michael案内によるMagdeburg自転車ツアーとなりました。河岸のきれいなところや、昔の修道院・聖堂や橋や古い建物や新しい建物をどんどん教えてもらいました。ここも東ドイツ時代の規格化された建物と新しい建物、リモデルされた古い建物などがあってそれぞれの特徴を知ると面白いものです。Michaelが「無機質でかっこ悪い」と指差す中層住宅建築の多くが、日本に良くあるような建物達にそっくりで、実は返す言葉が見つからなかったりもしてしまいます。

旧東ドイツ地区は、統一前にはまともな電話インフラがなかったために、統一後一気に新しいインフラの整備が進み、世界最先端の電話設備が入ってきているそうです。DSLにあっさりとつながせてもらってここでもインターネット。インターネット恐るべし。

一応書いておきますが、Magdeburgというのはオットー・ファン・グリュックという、真空を初めて作った(鉄で作られた二つの半球の間を真空にして馬に引っ張らせた)人がいて、その様子を模した銅像が建てられていたりします。この銅像の台座も、片面はしっかり作られているように見えるのですが、反対から見るとからっぽになっていて、なんだかひどくかっこ悪く見えます。「デザイナーが真空というものを象徴的に表したんだ」とMichaelは言うわけですが。その他、街のあちこちに半球が置いてあって、いろいろな絵が描いてあります。街のシンボルにしようとしているそうです。

自転車ツアーは楽しかったのですが、川原や石畳のところを古い自転車で爆走したので、けつがすっかり痛くなってしまいました。うーむ。

その後川原にある「蚊のバー」とかいうところでビールを飲み、中央部の別の店にはしごしてBert、Ralf、Uweも加わって飲みなおし、すっかり危険な状態になってから自転車でMichaelのアパートまで帰りました。部屋にはMichaelの年齢と2週間差のくまのぬいぐるみがあったり。

というのはともかくもう寝るだけです。おやすみなさい(書いているのは次の日ですが)