Squeak-ja移転

Google対策のためには、Squeak-jaとはそもそもなにか、ということを書いておいたほうが良いと思うので、そっと(でもないか)書いておく。

Squeak-jaは2003年の2月に、日本でのSqueakに対する興味の高まりを受けて、Squeakに関して日本語で議論ができるような場を作ろう、ということで始まったメーリングリストである。その前にもSmalltalk全般について議論をするSMLというメーリングリスト、およびSqueak-Jという「Squeakの初心者向け」を謳ったメーリングリストがあったのだが、Squeak-jaは「Squeakに関するよろずごと」を議題にするために、SMLともSqueak-jpとも違った層を相手にしようとしたわけである。

日本ではSqueakのeToys面が強調されているためにSmalltalk面ばりばりのメーリングリストを避け、また「初心者向けで、初心者同士がわからないところを助け合う」というのりも避ける、というスタンスが、Squeak communityで活発に活動していた人々が言いだしっぺだったこともあって多くの人に受け入れられ、後発ながら会員数や投稿数などにおいて現在中心的なメーリングリストとなるまでに成長できたのだろうと思う。

メーリングリストの立ち上げ時からこの間までは、物理的にはオランダにある(はずの)squeakfoundation.orgという本家のsqueak-devメーリングリストも運営しているサイトに頼んでSqueak-jaの運営も頼んでいた。しかし、最近SPAMやアタックに対するフィルターが強化されたりしたため、日本からのアクセスもしばしば困難をきたしていた。そのために参加者の大多数がいるであろう日本国内のサーバーへの移転が急務だったわけである。オランダの管理者は「アジアからのアタックが増えたから」と言っていたが、いろいろな統計情報を見ればわかるように発信源は中国と韓国なので、日本からのアクセスも一律に制限するのはいかがなものかなとも思ったりしていたのだが、わざわざ説得するのも面倒なのでやはり自前(?)で管理するのが良いだろう、ということである。

「みんながSqueakに関してわからなかったりするところを議論する」という建前は、本当にeToysのみに着目したいという人に完全に受け入れやすいのか、という疑問もあるのかもしれないが、僕自身は人生のモットーの一つが「(インターネット時代は特に)頂上パラシュート作戦がもっとも有効」というものなので、自称初心者の人々にも是非遠慮なくいろいろな疑問を提示してもらいたいと思っている。