阿部さん

なぜか阿部さんはアメリカに来るたびに面白い経験をしているのだが、今回も失せ物難に襲われてしまった。僕の「得意の交渉術(?)」を発揮する機会をもらったので某所に電話したわけである。

電話に出た女の子は微妙に態度が悪くて、「それでも客商売か」といういやみのひとつでも言いたくなったが、お世話になった阿部さんのために、男としてぐっとがまん。がまんがまん。阿部さんのためだ。

Kimの話し方を聞いていると、こういうときには器用に適切なレベルの怒りを表明するのだが、僕の交渉術はまだまだそこまでの磨きはかかっていないのではある。というか、日本語でも僕はそういうときに機転が利かないので残念ながら一生後からこういうところでうだうだ言うしか能がないのかもしれん。