VL/HCC '05

Manohar Raoさんのキーノート。UML 2.0について、ということだったが、難しい。羽生田さんが使う漫画の違うバージョンが出ていた。

ZenFlow。絵をつないだ後なにが出てきてそれがどう実行されるのかは良く判らず。

EUSES(End User Sharping Effective Software)というグループの人が多かったわけである。が、"End User"と言ったときに、我々はどうしても子供を想定するのであるが、この人たちは会社でExcelを使っている人がEnd Userで、あとはおまけ、という感覚があるようである。子供にでも使えるようにすれば大人も使うようになる、というのは卓見だったと思うのだが、伝わっていないな。

いろいろなサーベイの発表。米国内のEnd UserとEnd User Programmerの人数を推定する、というやつはいろいろと精密そうにやっていたのだが、学校の子供のことを考えていないのであった。

FishEye。

見るべきコードをなんとなく教えてくれるやつ。Squeakのブラウザでrecent classesに加えてrecent methodsというのもあって、それが共有されているようなものではある。でも良くまとまっていて、論文賞をもらっていた。

その後のセッションはAndyと二人で、StarLogoと毛玉のみせっこをしてしまったが、一番最後の発表は、Javaシンタックスにあわせたタイルベースの言語を作るけど、編集途中のエラーがある状態でも先に進めるように、編集中は構文をゆるくするというもの。Synthesizer Generatorそのものだし、別に部分式ごとにやることはないし、Smalltalkのエディタのことは知らないし、一見かっこよく見えるけど志築に「どこが新しいんですか?」と言われても仕方がないねただと思うのだが。

OOPSLAでも2000年ごろは、「Javaにmulti methodを導入してみました」という論文が何本も採択されて、別にJavaじゃなければmulti methodなんかいくらでもあるし、結局個人的趣味みたいな話のはずなのになんで何本も採択されるのだろう、という不思議な気持ちがしたものであるが、まだそういう流れは時々あるのかもしれん。

終わり次第空港に向かおうとしたのだが、驚くべきことにAndyもほぼ同じ時間のフライトに乗るので、予約しておいたタクシーの運ちゃんに$5だけ払って謝って、shuttleで一緒に空港まで行った。Commander of Turtlesについてみせたり、おたくなバグ取りの話をしたり。某社では今の研究を続けるわけではないらしいが、がんばって欲しいね。

というわけでつつがなく帰宅しました。