The HP LabsとStanford大学とThe HP GarageとComputer History Museum

この日はありえないくらいの強行軍。まずは、HP Labs。勝手知ったる建物なので、バスの運ちゃんに道を教えつつ向かう。Rickと落ち合い、某システムや天の川の写真や映画作りの話など。子供向けに題材を選んだということもあるかもしれないが、某システムを除いては、研究所のレベル的にはちょっとしょぼい感じを受けてしまったわけではある。

HP Labsの建物には、David PackardとBill Hewlettの執務室が当時のまま残されていたのだが、この話は知らなかった。ドアを開けっ放しにしていたので、ドアの影になっていたところの壁の色が変わっているとか、Billの机の上の小銭の話などはなかなか面白かった。

The HP Garageはまあそれ以上でも以下でもなし。バスの運ちゃんの話によれば、わざわざ見に来るのは日本人ばかりだそうだが。

というわけでここまで来てもまだ午前中なのだが、いろいろな人が違うコンテキストで違う話をするのを、それもある程度はプレゼンスタイルなので密度もあるものを全部訳していたので、かなりの疲れを感じ始めていたわけではある。それでも、阿部さんが来ない以上俺がやらねばならぬ。

というわけで、次はStanford。SCILというコンピュータ技術を教育現場でどのように生かすのか、ということを模索する研究室のデモを見せてもらった。とはいうもの、見せてもらったものはある意味十年一日で、ホワイトボードに書いたものがデジタル化できてWebで見られる、という類の話がメイン。まあそれだけではなあ、と内心思いつつ。案内をしてくれたDanは日本で英語の教師をしていたこともあるそうで、子供と日本語でコミュニケーションをとろうとしていたために、サボりつつジョークでまぜっかえしつつちょっとずつヘルプする。

お昼はStanfordのカフェテリア。春休みで多くのコーナーがしまっていたのが残念。中華風のファストフードならまだ子供も食べられたかもしれないが。私は食事の注文をする元気は無く一休み。

そこからさらに移動して、Computer History Museum。Alanが別件で来ていたので、一部ガイドをしてもらう。彼が始めてプログラムをしたときに使った機械IBM 1401も復元作業中だったりして彼自身も興奮していた。PDP-1の裏話などもいろいろ言っていたが、子供はどう受け止めただろうか。それでも楽しい場所である。

別件というのは実はDoug Engelbartと話をする、ということであったらしく、一向はDougと突然のご対面。私はかなりびっくりして興奮してしまった。

というわけでようやく夕方。マジ疲れた。