CS4HS @ University of Washinton

Googleのスポンサーでこの夏行われている、Computer Science for High SchoolというシリーズのUW版に参加。昔(わ)さんの下でtransaction付き言語をやっていたときに(もっとがんばっておけばよかったと強く思う)論文を読んだりしたJeannette Wingは、今はNSFの偉い人になっている。AlanがUWのやつにも参加するつもりになったのは、「Jeannettとちょっと話ができるから」という理由もあったわけなのだが、彼女は遅刻してやってきて、本来45分割り当てられていた講演時間を20分に切り詰めて、「飛行機があるから」といって、そのまま帰っていってしまった。なんと。とっても元気な人だったが。

Alanの講演は2時間近く割り当てられていたので、たっぷりといろいろなエピソードを織り交ぜて。時々やるアリスタルコスがいかに地球の直径を計算したかというストーリーも、高校の先生相手でより受けていたかも。

午後はUWの見学だったが、俺はAlanAlan Borningのだべりに主に参加していた。

奥村先生の所でも話題になっていたCS UnpluggedのTom Cortinaが先生を使って実演していた。ビットレベルの話などよりも、メッセージングとかの話のほうが面白いのではないかとは思う。「コンピュータは命令されたことを実行する」という実演で、1人がある図形を見てその書き方をもう一人に伝えて書かせるという実演があったのだが、「これはコンピュータが物を実行するやり方でもなんでもない」ということで盛り上がった。5x5に並べられたピンクと黄色のポストイットのグリッドにparity bitをつけてエラー検出する例で(結果として6x6のグリッドになる)、右下の角のビットの意味に関する説明に納得がいかなかったので質問したり。このビットはparity bitたちのparityになっているという話だったが、実はどんなビットを立てておいても良くて、そのビットが変わってしまった場合は他のすべてのビットに一貫性があることから、そのビットが変わったことが推論できるのだ。

夕方は大学近くの盛り場どおりを歩いたりもしたが、もうさっさとお休みである。