京都大学のTIDEコース

京都の朝は雨であった。

TIDEは、京都大学UCLAをつないだコースである。UCLA側はfinalが終わってしまったわけだが、京都側では最終週を来週に控えてちゃんと続いているわけである。今日は、高倉小学校でコースに参加した学生さんの作った小学生向け課題を実際に試すというワークショップが開かれた。インストールされているシステムの.changesファイルがみななぜかread-onlyになっていてうまく動かないものが続出したわけであるが、これは少なくとも出てきたノーティファイヤ(何度でも言う、これは「あばんだん」と呼ばれるものではないぞ)を開けてみてみればすぐにわかる問題だったので、Windowsレベルのプロパティ調整で対処できた。もうひとつの問題は、ある班が変数名を最後の最後で変更したため、軒並み動かなくなってしまっていたというやつである。これはどうしようか迷ったが、幸い変数の数が少なかったのでもう一度変数名を付け戻して対処。

プロジェクトセーブのときは、-Infinityとかがインスタンス変数に入ってしまったオブジェクトがあるために固まってしまうやつがあって、Alt+.してprevしてインスペクタで値を書き換えたり。

とついつい問題のことから書いてしまうわけである。が、本当にどうしようもないエラーはなかったかな?ノーティファイヤはときどき出ているところはあったけど。

プロジェクトの内容は、世界聴診器を使ったもの、あと摩擦を教えよう、というものは実際の物体を使ったりもして面白くやっていたと思う(そういえば摩擦のモデルはいったいどうなっていたのかな。静摩擦係数と動摩擦係数の違いなどあったのかね)。碁盤の目を作って座標(?)について教えようとしていたところはなぜかひとりの男の子がすねちゃって、おおきなお友達たちが困っていたなあ。どうすりゃ良かったんだろうね。先生に言いつければよかったのかな。花火のやつは、当初の目的は結局2時間も引っ張れるようなねたではなかったため、手裏剣飛ばしてきなねたに変容していたようでもあったが。

ただ、こういうところを見ているとどうしてもReggio Emiliaに行ってきたときの印象が頭をもたげてくる。
http://d.hatena.ne.jp/squeaker/20040513
http://d.hatena.ne.jp/squeaker/20040514
あそこでは、子供がふと漏らした言葉などにも「耳を傾けけていく」という姿勢で、子供の動作や言葉をどんどんノートにとっていって、日々の記録を作るとともに、印象深い言葉などをまとめて本になるまでにしているわけである。今日の学生さんたちはレポートを書かなくてはいけないこともあってもうちょっと謙虚にノートを取ったりしても良いようなものであったが、勢い、というかその場の雰囲気に任せてわいわいやっているだけだったのが微妙に残念ではあった。喜多先生もそういう指示は出しておいたはずだったとおっしゃっていたが。学部生だし致し方ないのだろうか。もしReggio Emiliaの幼稚園の様子をビデオなどで見せてからやらせていれば面白かったかもね。

高田先生、喜多先生は開始時終了時に子供の注意を引くことも上手にこなしていて好印象。ほかにたくさん大人は来ていたが、見学だけ、と言う大人の人はありがた半分、迷惑半分というところはあるよな(と誰にとはなく)。

その後は打ち上げのピザパーティーでちょっと盛り上がり。高田先生がとてつもないタバスコのラスボスのようなものを持っていた。まじ激辛。

午後は吉正君提案のSCOPESシステムを実装することになっているという銭谷さんも加わって、一般論など。毛玉のデモは受けた模様。がんばろう。