バグレポート

しばらく前に追加されたAcoustic Tape Measureというのは、2台のXOを向かい合わせにしてそれぞれから音を出すと、それぞれが自分および相手から送られてきた音を聞くことになる。二つの音が聞こえた時間間隔をそれぞれが求めて相手にネットワーク越しに送り、差を取って2で割って音速で割ると、2代の間の距離が求まるというそういうもので、それ自体は面白いアイディアである。ただ、例によってハッカーが興味を持ったことをねたに小さなものを作ったというだけで、距離の表示がされるだけでその数字をほかの何かに使うことはできないというものである。

が、これらのハッカーが集まると時々話がさらにおかしなほうに行く。

http://dev.laptop.org/ticket/5202

というバグレポートにあるのは、「身長を測ろうとしたら1インチほど誤差が出た」ということで誤差をなくすためにXOの厚さを考慮に入れるべきだとか、XOの向きによって違う値が出るようにモードをつけようとか、モードはよくないから複数の値を同時に表示すればよいではないかとかいうのだが、「本当に身長を測るのが目的だったら、ラップトップを使うんじゃなくて紙テープで測ればよいじゃないか」という当たり前(だと思うけど)の視点が抜け落ちてしまっている。どうしてもラップトップで測りたいなら、たくさん並べて数を数えればよいし。

音で距離が測れる、ということ自体が面白い理科のトピックなのだから、それはなぜかという仕組みを説明するとか読めた数字をほかのツールで使えるようにするとかそういう話に進んでほしいのだけどなあ。

ということを上記のチケットにコメントしたりした夜でした。